「瑠璃の島」のロケ地  更新 2013.06.08

 「瑠璃の島」は、2005年4月から6月まで日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ(あの強烈な印象を残した「女王の教室」の前番組)で、全10話で放送されました。 沖縄県・鳩海島(沖縄県竹富町鳩間島がモデル)を舞台にしたものです。

 このドラマは、森口豁のノンフィクション小説「子乞い~沖縄・孤島の歳月」が原作で、もともと「鳩間島」が舞台となっていました。鳩間島には病院や警察などはなく、公共機関は竹富町立鳩間小学校だけといってもよいものです。そしてこの鳩間島は過疎化で人口流出するなか、廃校を免れるため全国から子どもを集めてこの鳩間小学校を存続する「里子制度」を取っています。ドラマは、「里子」に来た少女・瑠璃(成海)の成長を通して、離島に暮らす人々の生活を描いたものです。

 なお、2007年1月6日には、『瑠璃の島 SPECIAL 2007』と題して特別番組が放送されました。

 

 主なキャストは、
  藤沢瑠璃(成海璃子)、高原信(竹野内豊)、仲間勇造(緒形拳)、仲間恵(倍賞美津子)
  島袋さなえ(小西真奈美)、米盛照明(小日向文世)、新垣治衛(平泉成)
  新垣佳枝(市毛良枝)、宮園壮平(塩見三省)、小浜学(岸部一徳)

  なお、成海璃子は、これがドラマ初主演作品です。

 主題歌は、コブクロの「ここにしか咲かない花」です。
  この歌は、コブクロがこのドラマのために書き下ろした作品です。

 
【あらすじ】




 親に捨てられて施設で育ち、人間不信に陥っていた少女・藤沢瑠璃(成海璃子)が、過疎化により廃校の危機に見舞われている小学校を存続させるために里子を探していた仲間勇造(緒形拳)と出会い、社会から捨てられかけた沖縄県八重山の孤島へ渡ります。人口49人。平均年齢63.5歳。島の周囲3.8キロ。そこにはたった一人の子供で不良少女の瑠璃を、一生懸命に愛そうとする島の人がいます。
 問題児の瑠璃が、素朴な島の人たちと共に生きることでどのように成長していくのか?少女の視線を通して描かれます。

 前半では荒んでいた瑠璃が、勇造夫婦や担任のさなえに心を開いていき、中盤ではすっかり本来の心を取り戻した瑠璃が、島の人たちと向き合い、彼らを助けるようになります。そして、後半は中学校再興といった本来のテーマを軸に、照明の死、川島の謎の解明といったサイドストーリーを絡ませていきます。 全10話のドラマ展開は次のようになっています。
  第1話 沖縄の離島救った不良少女涙の感動実話
  第2話 初めての愛は涙の味
  第3話 海ガメがくれた勇気
  第4話 先生の涙と熱い友情
  第5話 もう二度と逢えない
  第6話 涙の再会届け父の愛
  第7話 台風の夜永遠の別れ
  第8話 親子の絆希望の叫び
  第9話 信じる心悲しい真実
  最終話 この島がくれたもの…いつかまた逢える

 因みに『SPECIAL』では瑠璃の初恋に加え、「この島は今後どのような島であるべきなのか?」ということを島の人々に問いかけるストーリーとなっています。

 (wikipediaより一部引用)
 
[余談]
 このドラマの原作は、森口豁の『子乞い―沖縄孤島の歳月』(凱風社刊)ですが、同じ原作に基づき、尾瀬あきらが描いた漫画の「光の島」もよく知られています。また、原作では主人公は男児だったのですが、このドラマでは女児となっています。

 放送から随分と年月が経過しましたが、日本TVには当時開設されたサイトが現在も残されていますので、興味のある方はこちらを訪問してみて下さい。 

 舞台となった鳩間小中学校は平成24年で創立116周年を迎えました。HPはこちらです。
 撮影当時と大きく変わったことの一つとして、校舎前に大きなデイゴが何本も立っていたのですが、皆枯れてしまったことがあげられます。
 

「瑠璃の島」のロケ地

鳩間島のロケ地

鳩間港
・鳩海島の港、桟橋 (2006.11撮影)
 ドラマの放映された頃はまだ浮桟橋はありませんでした。
・同左(2012.7撮影)
 今では立派な浮桟橋と旅客ターミナルが造られました。
 
まるだい
・仲間勇造の民宿「ぱいかじ」 ・同左
  
鳩間小中学校
・鳩海小学校(2006.11撮影)
 この頃は校舎前に大きなデイゴの木がありました。
・同左(2012.7撮影) ヒメコバチによりデイゴは枯れ、今では全て切り倒されています。
 
前乃浜(桟橋東側のビーチ) 
・港を望む風景
・米盛照明、川島達也、藤沢瑠璃が海ガメの産卵を見た砂浜
・入水自殺しようとした中嶋美月を川島達也と藤沢瑠璃が止めた砂浜
・藤沢瑠璃が中嶋美月が捨てた指輪を探していた砂浜
・新垣佳枝が宮園壮平から今井暁が新垣治衛の隠し子であることを聞いた海岸
・藤沢瑠璃が今井暁に「弟になってよ」と言った砂浜
・藤沢瑠璃と仲間勇造が今井暁の宝物「野球カード」を拾い集めた海岸
・新垣治衛と今井暁が遊んでいた砂浜
 

鳩間島の町並み

屋良浜
・海岸に沿ったメインストリート
 (集落を東西方向に走る道路)
・オープニングに出る遠くに西表島が見える砂浜
・藤沢瑠璃が麦わら帽子を捨てようとしていた砂浜
・川島達也が藤沢瑠璃の髪をカットしながら話をしていた砂浜
・川島達也が最後に藤沢瑠璃の髪をカットした砂浜
 

鳩間島コミュニティセンター

鳩間島コミュニティセンター前の広場
・鳩海公民館
・瑠璃の里子の件で島民達が万歳三唱した場所
・瑠璃の母親、藤沢直の歓迎会を開いた場所
・共同学習の生徒達と食事会をした場所
・川島達也と野々村元が殴り合いをした豊年祭の会場
 
鳩間島港東側のビーチと海岸遊歩道 鳩間島西側の砂浜
・鳩海小学校前のビーチと遊歩道
・藤沢瑠璃、有川いずみ、今井暁の通学路
・藤沢瑠璃が海ガメの赤ちゃん達に「がんばれよ」と叫んでいた場所
・藤沢瑠璃が川島美穂子に川島達也の事を聞いた場所
・島袋さなえと藤沢瑠璃が最後に話をした遊歩道
・藤沢瑠璃が三線を弾いていた堤防
・鳩海港西側の砂浜
・島袋さなえと藤沢瑠璃が水泳の授業をしていた海岸
・藤沢直が再婚を機に藤沢瑠璃の籍を抜きたいと話した砂浜
・妊娠した中嶋美月に松隈奈津美が自分の過去を話した砂浜
・川島達也が親友の昔の写真を見ながら座っていた砂浜
 
浦崎商店 鳩間島の農道
・松隈奈津美が店番をしている米盛照明の店「米盛商店」
・藤沢瑠璃がチョコレートを万引きして仲間勇造に閉じ込められた店
・松隈奈津美が川島達也に島に来た警察の話をしてその反応を伺っていた店
・鳩海島の農道
・藤沢瑠璃が米盛照明から逃げて走っていた場所
・藤沢瑠璃がカマドおばぁから米盛照明のことを聞いた場所
・藤沢瑠璃がヤシガニを探していた場所
・米盛照明の葬儀の行列が歩いていた道
 
鳩間灯台
・鳩海島の灯台
・里子政策の取材で島を訪れた記者、野々村元がカメラ撮影した灯台
・藤沢瑠璃が米盛照明に「いっちゃん」と声をかけられた場所
・島袋さなえが共同学習で案内した灯台
 
御嶽 鳩間ヘリポート
・鳩海島の神社「笹川御嶽」
・藤沢瑠璃が米盛照明から逃げて走っていた神社
・島袋さなえが共同学習で案内した神社

 【御嶽の内部は神聖な場所で立入禁止です。】
・仲間恵と仮病の藤沢瑠璃を搬送するヘリが飛び立った鳩海島のヘリポート
 
鳩間港近くのガジュマルの木
・川島美容院のあった木  (2006.11撮影)
・藤沢瑠璃が川島美容院の看板を書いた場所
・中嶋美月が自分の長い髪を川島達也にカットしてもらった場所
・川島達也が藤沢瑠璃に東京へ帰る理由を話した場所
 ※今ではこの景色を見ることはできません。
・同左(2012.7撮影)
左の写真の左の大きな木には、川島美容院や川島美容室という看板が取り付けられていましたが、度重なる台風被害で2本のガジュマルの木は枯れてしまいました。今はこの看板が設置されています。
 
一軒家 港への坂道
・島袋さなえ先生が住む鳩海島教員住宅
・台風接近で川島達也が島袋さなえを送った家
・藤沢瑠璃が住んでいた家から何度も通った港への坂道
   
いだふに
・米盛照明が住む家
・今井暁の初登校日に藤沢瑠璃が迎えに行った家
・同左(遠景)
 

石垣島のロケ地

石垣市役所 旧石垣空港
・新垣治衛と宮園壮平が訪れた石垣市役所
・小浜学が鳩海小学校存続や鳩海中学校再興の嘆願に訪れた石垣市役所、教育委員会
・仲間勇造と藤沢瑠璃が降りた空港
 
旧石垣港離島桟橋(旧桟橋) サザンゲートブリッジ
・仲間恵と藤沢瑠璃がベンチに座って話していた旧石垣港離島桟橋(旧桟橋)
 (2007年1月31日より新離島桟橋へ移りました。)
・仲間恵と藤沢瑠璃が歩いていた青いアーチ状の橋です。
 
A&W石垣店 御神崎
・藤沢瑠璃と仲間夫妻がハンバーガーを食べた店
 (A&Wと言えば何と言ってもルートビアですね。)
・新垣佳枝と宮園壮平が話をしていた灯台の見える岬
 
八重山そば「ゆらてぃく」 民宿八重山荘
・小浜学が歩いていたヤシ並木の道路 ・鳩海島に帰れなくなった藤沢瑠璃と仲間夫婦が宿泊した宿
 
ベッセルホテル石垣島(旧スリープイン石垣島)
・仲間勇造が瑠璃が壊した治衛のボート修理代を稼ぐために働いていた工事現場。現在はベッセルホテルとなっています。
 

西表島のロケ地

西表島大原港 西表島船浦橋
・仲間勇造と藤沢瑠璃が船を降りた港 ・仲間勇造と藤沢瑠璃がバスに乗って走っていた堤防
 
西表島上原港(デンサターミナル)
・仲間勇造と藤沢瑠璃が船に乗った港
・島に戻る島袋さなえと川島美穂子が船に乗った港
同左
 (撮影当時、浮桟橋はまだ造られていませんでした。)
 
かりゆし
・瑠璃が帽子を落とした船
 この船は「八重山観光フェリー」が運航しています。
 
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