「星砂の島、私の島 〜アイランド・ドリーミン〜」のロケ地  更新 2013.06.01

 沖縄本島から南西に約500km。その八重山諸島の中の一つに僅か300人ほどの小さな島、竹富島があります。
 そこはサンゴ礁に囲まれたエメラルドグリーンの海! どこまでも続く広い空! 古い琉球の町並みが広がる集落! 伝統と文化を守る人たちが暮らしています。この映画は、その竹富島に、臨時の体育教員として赴任した一人の女子大生が、そこで働く教師たちや島の人々、そして教え子とふれあい、美しい自然がそのまま残る竹富島にいやされ成長していく姿を描いたドラマです。

 沖縄・竹富島の美しい自然と、ゆるやかな時間の流れに惚れ込んだ映像作家・喜多一郎による渾身の初監督作品で、主人公の行動を通して、登場人物それぞれが新しい自分を見付けてゆく姿が描かれています。天真爛漫なキャラクターの主人公を映画初出演の新人・大多月乃が好演し、また、脇をモーニング娘が彩っています。津田寛治ら登場人物たちも優しく愛情一杯のものとなっています。また、沖縄・石垣島出身バンドのBEGINが奏でる音楽が島気分を盛り上げ、南の島への憧れを一層募らせます。

 主なキャストは、
  北条早苗(大多月乃)、前田聡(津田寛治)、豊見丸美紀子(亀井絵里)、渡久地サト(道重さゆみ)、
  宮村真紀(横山可奈子)、多恵(麻宮美果)、雄太(榊英雄)、春男(堀江慶)、五十嵐(三船美佳)、
  米蔵(谷啓)、小山内(筧利夫)、北条重俊(勝野洋)、北条美由紀(桜井淳子)、北条良枝(田中れいな)

  大多月乃は本作が映画初主演で、以降、2007年まで女優として活動していました。

 主題歌は、BEGINの「ユガフ島」です。

  「ユガフ(世果報)」とは沖縄の古い言葉で、幸福、豊年、五穀豊穣、そんな願いがこめられた恵み多い素晴らしいことという意味です。
  BEGINは、竹富島の妖精たちとして出演もしています。

【あらすじ】 
 


 将来を嘱望された体操競技の選手だった女子大生の北条早苗。競技中のケガによってオリンピック出場の夢を断たれ、何事にも投げやりになっていた彼女は、体操部の監督だった小山内に騙されて石垣島での一年間の体育の臨時教員の仕事を紹介される。
 卒業を間近に控えながらも就職が決まっていなかった早苗は南国でのリゾート気分で即座に勤務を決意するが、実際に採用されたのは石垣島から高速船で10分程の距離にある小学生から中学生まで生徒数たった17人の竹富島の学校だった。

 早苗は思い描いていたリゾートホテルやプライベートビーチといったおしゃれな施設が見当たらず、自分の思い描いていたイメージとの大きな違いに落胆する。しかし、島の美しい自然や心暖かい島の人々に触れ、次第に本来の明るさを取り戻してゆく。

 やがて生徒や島民たちとの絆を深めるようになった早苗は、地区長の金城の提案で発足された「竹富少年少女体操クラブ」の指導にあたるうちに人生のやり甲斐を見出し、いつしか反発し合っていた同僚の前田とも心打ち解け、体操の才能に恵まれた生徒・マルミを全日本ジュニア選手権出場へと導いていく。しかし大会を間近に控えた時期に、早苗は大怪我をしてしまう…。

 それから6年後。島に留まり前田と結婚した早苗は、すっかり竹富島の住人となっていた。

  (Movie Walkerより一部引用)

  
[余談]

 撮影は2003年6〜7月の約2週間、東京と竹富島で1週間ずつ撮影するというスケジュールだったそうです。
 モーニング娘の亀井絵里は、他の2名に比べて役の重要度が高かったため、稽古も含めて2週間、竹富島に滞在したそうです。また、道重さゆみの竹富島滞在は1週間で、東京シーンの出演しかない田中れいなは竹富島入りすることはなかったそうです。
 

 

「星砂の島、私の島 〜アイランド・ドリーミン〜 」のロケ地
  
 
竹富島のロケ地
   
竹富小中学校・校門前
・豊美丸美紀子(通称:マルミ)の登場する場所。 ・早苗先生が竹富小中学校に初登校し、マルミとぶつかった場所。
 
竹富小中学校
・映画のロケは、この学校内でのシーンが大半を占めています。 竹富小中学校は竹富島のほぼ中心に位置しています。校舎の赤い屋根が印象的です。
 
コンドイ浜
・早苗先生が竹富小中学校に赴任後、体育の授業で海へ泳ぎに行った場所。 ・はしゃぐ早苗先生を見てあきれかえった場所。
 
ンブフルの丘
・マルミが、クラスメイトの真紀を呼び出し、こうすけの告白を手助けしようとした場所。 これは竹富島小中学校の南東側にあるンブフルの丘で、竹富島内最高峰の場所で、標高は20.5m。その上に展望台が設けられ、島の全てを見渡すことができます。展望台への入場料は100円です。(建物右の階段を上ります。)
 
東桟橋
・石垣島から船で竹富中学校へ通っている真紀を追って、マルミが港までやって来るが、マルミは言い過ぎた発言をしてしまう場所。
下の写真は旧待合所ですが、老朽化のため2012年2月に取り壊され、今ではこの姿を見ることはできません。(2011/7)
竹富島の玄関である東桟橋には、石垣島からやってくる全てのフェリー(高速船)が到着します。
現在、定期のフェリーは左の浮桟橋から発着しますが、かつては手前の岸壁に船の舳先をぶつけて接岸し、そこから乗り降りしていました。今では見ることのできない光景となりました。
 
新田観光
・マルミが署名活動を行った場所。
・マルミと前田先生が署名活動を行っていた場所。
・マルミの父親が倒れ、マルミは竹富島の名物である水牛車観光を営んでいる家の仕事の手伝いをした場所。

ここはマルミの実家という設定である新田観光の水牛車パーキング。水牛たちがのんびりと休憩をしています。
水牛車は約30分の島内めぐりで大人1,200円、子人600円。竹富島には、新田観光の他に竹富観光でも水牛車観光を行なっています。いずれも東桟橋までの往復送迎サービスがあります。なお、新田観光ではレンタサイクルも扱っています。その他、「あかばな」というお土産やさんもやっています。(右下の写真)
 
西桟橋
・早苗先生のために生徒たちが立ち上がる場所。
・早苗先生が足を骨折して入院してしまう。教育委員会では代わりの先生を探そうとするが、早苗先生に辞めて欲しくないと思う生徒たちが、自分たちの手で何かできないかと立ち上がる場所。
・西桟橋は竹富島で夕日の名所となっています。もともとは漁港でしたが、今では使われていません。
向いの島影は西表島です。
 
丸八レンタサイクル
・早苗先生を辞めさせないで欲しいと願う生徒たちが署名活動を行った場所。
・波久地里が署名を求めて島内を走り回った場所。
竹富島の集落内はほとんどが舗装されておらず、白砂が敷き詰められているため、タイヤが取られ多少走りづらいものがありますが、島内観光は何と言ってもレンタサイクルです。
 
世持御嶽

・マルミと前田先生が署名活動を行っていた場所。
ここは世持御嶽の前の道。

世持御嶽は、竹富島最大の祭りである種子祭(タナドゥイ)が行われる所。神聖な場所なので、世持御嶽の周りにはロープが張られ、敷地内には入れないようになっています。


石垣島のロケ地

石垣市美崎町・旧離島桟橋
・集めた署名を持って、前田先生と生徒たちが教育委員会に向かった場所。
中央左の青色の屋根の下が待合所で、茶色の鉄製のアーチの右側(屋根状のもの)が、かつての離島行きの桟橋でした。(2006/11)
竹富島は沖縄県竹富町に属していますが、町役場は石垣島にあります。
鉄製のアーチは残っていますが、かつての桟橋はなくなっています。(2009/7)
 
石垣市総合体育館 (石垣市平得)
・全日本体操ジュニア選手権大会の沖縄県予選会場の場所。 石垣市総合体育館は、平得地区にあります。
 
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