コート盛
名石集落の西の外れにある、珊瑚石を積み上げた波照間島で一番大きな遠見台です。「高登岳」の字をあて、別名は「そひら盛」です。伝承では、波照間島に生まれた「祖平宇根(ソヒラウニ)」という船頭がいて、暴風によって漂着した中国大陸より風水図を波照間島に持ち帰り、その風水図によって港から集落までの道(祖平花道)を開き、その道の側にコート盛を築いたと伝えられています。コート盛の頂上には方位の十二支を刻んだアザミサンゴがあり、明治以後に測量が開始されたときには測量の基準点となっています。このコート盛は、高さ3.9m、直径9.9mほどの2層の渦巻き状の構造で、波照間島北側の海全体への眺望に優れています。
なお、「コート盛」は村番所に併設された遠見台だと考えられています。
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