「Dr.コトー診療所」のロケ地  更新 2013.03.09 

 「Dr.コトー診療所」は、山田貴敏による漫画作品を原作として、フジテレビ系列で放送されたテレビドラマです。
 2003年にフジテレビ系列の連続ドラマとして第1シリーズが制作されて以降、翌2004年には特別編とスペシャル編、2006年には第2シリーズと、計4作が制作されています。 離島医療に情熱をかけ、命の尊さに執着する青年医師・五島健助の熱い闘いを描いたドラマです。 これを美しくも厳しい八重山諸島の自然のなか、離島での過酷な医療現場・状況を描き、またゆったりと流れる時間の流れや人間関係が情緒豊かに描き、印象に残るドラマとして毎回高い視聴率を記録してきました。 (中島みゆきの主題歌「銀の龍の背に乗って」 もとても印象的でした。)
 
 この「Dr.コトー診療所」は、沖縄県・八重山諸島にある架空の島・志木那島(しきなじま)を主な舞台としたテレビドラマで、主に八重山諸島・最西端の与那国島でロケがなされてきました。

 企画:杉尾敦弘、原作:山田貴敏、脚本:吉田紀子、音楽:吉俣良、唄:中島みゆき
 第1シリーズの演出は、中江 功、小林和宏、平井秀樹。
 主なキャストは、
   五島健助(吉岡秀隆)、星野彩佳(柴咲コウ)、原剛利(時任三郎)、仲依ミナ(蒼井優)、
   原剛洋(富岡涼)、西山茉莉子(大塚寧々)、星野昌代(朝加真由美)、
   坂野 孝(大森南朋)、中村三郎(坂本長利)
 
 ところで、オープンセットの与那国島の比川集落にある「志木那島診療所」は、外見からは相当年数の経った建物のように思われますが、ドラマを撮影するにあたり、フジテレビの美術スタッフが、本物と変わらない診療所を建設(新築)し、室内外をそれなりに年数が経過したように塗装したそうです。 (実際に診療所内外を見学すると、実に凝った美術がなされていて、感心というよりも驚かされます。)
 
 
 【「志木那島診療所(Dr.コトー診療所)」の診察(見学)について】
     診察時間 : 午前10:00〜11:30
             午後14:00〜17:00
     診療費 大人300円(中学生以上)

[余談]
 毎年のように続編制作の話が持ち上がるようですが、本ドラマ等を通じてそれなりに有名となった多くの俳優の方々のスケジュールを調整して、しかも航空機の便数の少ない日本最西端の離島で長期間にわたって缶詰状態にした撮影というのは相当困難なことが予想され、なかなか実現は難しそうです。(期待はしていますが・・・)


(注意)
 志木那島診療所のオープンセットを除けば、「Dr.コトー診療所」の撮影は、与那国島・島内の公共施設・個人宅等を舞台に撮影がされました。このため、このような場所には無断で立ち入らないようにしましょう。

「Dr.コトー診療所」のロケ地

 
Dr.コトー診療所1 Dr.コトー診療所2
ドラマのメインステージの診療所の外観です。オープンセットは結構古めかしく見えますが、当時はドラマに合わせて新築されました。 同近影です。ドラマでは志木那島診療所と設定されていました。
 
Dr.コトー診療所3 Dr.コトー診療所4
2009年7月に訪問した時は、往診に使っていた自転車が前に置いてありました。フラッグも掲げてあります。 診療所は浜に面した堤防の上に建てられています。
 
Dr.コトー診療所 診察券(表) Dr.コトー診療所 診察券(裏)
診察の日付は入っていませんが、2009.7.7(七夕の日)の診察です。 診察券の裏面です。比川村のピーアールソングが記されています。
 
Dr.コトー診療所の受付 Dr.コトー診療所の待合室
ここで診察料(\300)を払って見学可能です。 ドラマでは島のほとんどの人が集まったかと思われる待合室です。
 
Dr.コトー診療所の事務室1 Dr.コトー診療所の事務室2
和田事務長や彩佳の事務室かな? 同事務室(背中合わせの反対側)
 
Dr.コトー診療所の受付裏側 フラッグ
受付の裏側の様子です。 ドラマで、タケヒロとクニが作ったフラッグです。
 
診療所の裏手にある漁船 診療所の裏手にある水源地
浜に流れ着いた漁船です。後方部が破損しています。 小さな谷に小川の様な水源があります。
 
診療所の前の浜(比川浜)1 診療所の前の浜(比川浜)2
比川集落の眼前に広がるビーチ。 砂浜の白さと珊瑚礁の海のコントラストが奇麗です。診療所の窓から見えるこの美しい浜が印象的でした。 2009年7月時点では離岸堤防の災害復旧工事を行っていました。この辺りから診療所の奥の浜にかけて仮設道路が設けられ、離岸堤防に向けて浜と海岸が埋め立てられていました。これはそうなる前の奇麗な頃の風景です。
 
与那国町漁業協同組合1 与那国町漁業協同組合2
「久部良漁協」が舞台となっており、1Fはセリ場、2Fは事務所となっています。漁労長・安藤をはじめ多くの人達が関わりました。 軽トラには「志木那島漁業協同組合」と記されています。
 
与那国町漁業協同組合3 与那国町役場
1Fのセリ市場では数々の感動的シーンのロケがなされました。 ドラマでは与那国町役場が志木那村役場となっていました。星野課長の職場です。
 
比川小学校1 比川小学校2
「志木那島診療所」近くの「比川小学校」が舞台となっています。平成21年4月現在、児童数11名の小さな小学校ですが、美しい自然の中ですくすくと育っています。 同左
 
馬鼻崎1 馬鼻崎2
タイトルバックで崖の上にDr.コトーが座っているシーンの場所です。 同左
 
南牧場線1 南牧場線2
Dr.コトーがタイトルバックで自転車に乗っているシーンのロケ地。荒々しい海岸が続く海沿いの道です。 同左
 
西崎1 西崎2
ここでは多くのロケが行われ、様々なドラマが生まれた港です。特にフェリー桟橋のシーンは多くの感動を与えました。 同左
 
久部良多目的集会施設 日本最後の夕日
ゴミ処理場建設で村民に説明会を開いた場所です。壁には映画「老人と海」のタイル画が描かれています。記録映画「老人と海」の漁師、故・糸数繁氏が実際に使用していたサバニも展示されています。 夕日が印象づけるシーンが多々ありました。
 

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