「ちゅらさん」のロケ地  作成 2013.11.09

 


 『ちゅらさん』は、平成13年(2001)年度上半期に放送された、NHK『連続テレビ小説』シリーズのテレビドラマで、NHK連続テレビ小説では初めて沖縄県(小浜島)を舞台にした作品です。連続テレビ小説としては第64作目(放送40周年記念作品)で、全156回放送され、平均視聴率は22.2%でした。主演は沖縄県出身の国仲涼子です。

 沖縄・小浜島の美しい自然の中で育ったヒロイン・古波蔵恵里が、個性的な人々の優しさに支えられ、命の尊さや家族の絆を胸に、のびのびと大らかに成長していく姿を描いたドラマです。
 主人公の恵里は幼い頃の初恋を機に上京し、やがて看護師となります。個性豊かな様々な人々とのふれあいの中で、ひたむきに明るく生きる姿を通して、家族や仲間との温かい絆がすがすがしく描かれています。
 本作による沖縄ブームで人気を博し、後に月曜ドラマなど続編がパート4まで制作された異例の作品です。番組から生まれたキャラクター・ゴーヤーマンも人気になりました。

 NHK BSプレミアムで2013.9.30から再放送されています。
 
  主なキャストは、
  上村(古波蔵)恵里( 国仲涼子)(少女時代:浦野未来)、古波蔵 ハナ(平良とみ:ナレーション兼任)、
  古波蔵 恵文(堺正章)、古波蔵 勝子(田中好子)、古波蔵 恵尚(ゴリ)(少年時代:宮谷恵多)
  古波蔵 恵達(山田孝之)(少年時代:村上雄太)、上村 文也(小橋賢児)(少年時代:山内秀一)
  上村 和也(遠藤雄弥)、上村 静子(真野響子)、上村 伸生(勝野洋)、上村 和也(鈴木翔吾)、
  桐野(島田) みづえ(丹阿弥谷津子)、島田 大心(北村和夫)、城ノ内 真理亜(菅野美穂)、
  柴田 幸造(村田雄浩)、池端(柴田) 容子(余貴美子)、下柳 聡子(戸田恵子)、西宮 遙(小西真奈美)、
  佐々木(古波蔵)奈々子(佐藤藍子)、兼城 昌秀(藤木勇人:沖縄ことば指導を兼任)、島袋 正一(川田広樹)、
  石嶺 高(具志堅用高)、金城 ゆかり(ベッキー)

 
 主題歌は、
  Kiroroの「Best Friend」(作詞・作曲:玉城千春、編曲:重実徹)です。
 現在でも卒業式や結婚式などでよく歌われています。
   
【あらすじ】 (2001.4.2 - 2001.9.29) 全156話
 


 1972年5月15日。沖縄がアメリカから日本に復帰したその日、沖縄県小浜島の古波蔵家では、恵文・勝子夫妻に、元気な女の子が生まれ、恵里と名づけられた。
 主人公の古波蔵恵里の家は一家で民宿「こはぐら荘」を営んでいた。
 11年後、農業のかたわら、民宿を営んでいた恵里の家に、東京から一家族が客としてやってくる。久しぶりの客に、恵里はおおはしゃぎ。夕食会では恵文の三線(さんしん)に合わせて、見事な琉舞を披露する。
 しかし一家の長男・和也は不治の病に罹っており、最後の日々を過ごすために島に来たことを母から聞いた恵里は、ショックを受ける。それでも、島の太陽や自然が、いつか和也の病気を治してくれると信じ、恵里は次男の文也とも次第に仲良くなるが、ついに和也はこの世を去る。恵里は、泣いて港を走りながら東京に帰る文也に、「大きくなったら結婚しよう」と叫ぶ。

 一家で那覇へ移り住み、高校卒業後は上京し、同級生の琉美子と同じ東京の大学受験を目指すも失敗する。自分のやりたいことを見つけるために東京で一人暮らしを始めるもなかなか見つからない毎日が続く。
 そんな時に同じアパートに住む住人が病に倒れ、付き添って行った病院で見た看護師の仕事を見て 自分も看護師になろうと誓い勉強を始め、看護大学へ進学。 そして初恋の人・文也(小橋賢児)との再会、そして結婚、出産、子育て。
 自分に降りかかる突然の病と、さまざまな問題に直面しながらも乗り越え、最後は夫婦と子供の3人で小浜島へ移り住み、夫と二人で島の診療所で働くことになる。

(wikipedia NHK・オンデマンドより一部引用)
   
【余談】
 

シュガーロード

ちゅらさん展望台
・小浜島がロケ地に選ばれたのは、多くのスタッフ・出演者を受け入れることが出来た巨大リゾート施設「はいむるぶし(南の群れ星=南十字星の意味)」があったからとも言われており、事実、小浜島でのロケ時には撮影隊のベースとなったそうです。

・小浜島には民宿「こはぐら荘」の撮影で使用された家が残されています。しかし、ここは民宿ではなく、もとは普通の民家です。一時期、空き家になっていましたが今では住民の方が住んでおられますので、敷地内には立ち入らないようにして下さい。

・ドラマの中でたびたび使われる島の港は、島の最西端にある細崎港(漁港)で、通常定期船の行き来する島の東端にある小浜港ではありません。

・ドラマ内では港への行き来の際に「シュガーロード」を利用するシーンが描かれていますが、「シュガーロード」は集落から東南へ伸びる道で、細崎港の方向には通じていません。

・オープニングの島は、沖縄本島那覇市の北西約60kmの洋上にある渡名喜島の、更に西にある「入砂島」という島を撮影したものです。那覇空港の離発着時に上空からたまに見ることができます。なお、入砂島は軍事目的で利用されているため近づくことはできません。

 ちゅらさん展望台は口蹄(こうてい)疫の侵入防止のため、2012年2月1日から閉鎖されています。とても眺めのよい展望台でしたので再開を願いたいものです。
 

「ちゅらさん」のロケ地 (八重山エリア内)

 

小浜島のロケ地

こはぐら荘
・民宿「こはぐら荘」の看板があり、ドラマのメイン舞台となったヒロイン・恵里(エリィ)の生家の古波蔵家です。本来は民宿ではなく、普通の家です。 ※今は一般の方が住んでおられる民家なので、敷地内は立入禁止です。
    
小浜小中学校
・古波蔵恵里、古波蔵恵達と上村文也が通っていた学校です。
小学校と中学校が一緒になっている併設校です。
※撮影当時の校舎は建替えられたため残っていません。
 竹富町立小浜小中学校のHPはこちらです。
 
細崎(くばざき)港
ここはドラマの中では
・古波蔵恵文と古波蔵恵里が上村親子を出迎えた港
・東京へ戻る上村伸生を古波蔵恵里たちが見送った港
・上村和也が危篤の時、古波蔵恵文が上村伸生を迎えに行った港
・古波蔵恵里が上村文也に「結婚しようね」と手を振って見送った防波堤のある港
・古波蔵恵里と古波蔵勝子が家を出たおばぁの消息を尋ねまわった港
※ドラマの中で度々使われる島の港は、定期船の入港する小浜港ではなく、島の最西端にある細崎港です。
※細崎と西表島との間にあるヨナラ水道は、マンタをよく見ることができることから通称、マンタ街道と呼ばれています。
※下の写真は細崎港の隣にある海人公園、通称マンタ公園です。
  
大岳(うふだき)わきの坂道(小浜港への坂道)
・青い海と竹富島を背景にした坂道
・上村親子を送迎するVWビートルが通った道路
・古波蔵恵里と上村文也が上村和也の危篤でこはぐら荘へ戻る途中、恵里が躓いた道

・上村恵里が倒れた時、上村和也が助けを求めに走って躓いた道
※個人的には小浜島で最も好きなロケーションの一つです。(左の写真の坂道)
※右の写真の坂道は、左の坂道の一つ北側にある坂道です。同じように港に向う道で、正面右手は竹富島、左手は石垣島です。
    
シュガーロードと一本松
・サトウキビ畑の中のまっすぐな道路
・古波蔵恵里たちの通学路や、宮良のおばぁの畑仕事の場所
・古波蔵恵里と城ノ内真理亜が歩いていた道路
・上村和也の心の病を治すため小浜にやってきた上村恵里と古波蔵ハナが歩いていた道路
・上村恵里が腹部の痛みを隠しながら、東京へ戻る上村文也と腕を組んで歩いた道路
・島の診療所を開くことにした上村一家が手をつないで歩いた道路
※一本松は琉球松の木です。
 
大岳の北側にある御嶽
古波蔵恵里が上村兄弟にキジムナーの話をした場所
怪我をした鳥を捕まえようとして木から落ちた古波蔵恵里を上村和也が助けた場所
一人で小浜島を訪れた上村文也が昔を思い出していた場所
古波蔵恵里が城ノ内真理亜にキジムナーの話をした場所
上村親子が訪れ、キジムナーの話をした場所
御嶽は、地元の人にとってとても神聖な場所です。決して無断で立ち入らないようにして下さい。
※古波蔵恵里が鳥を捕まえようとして上った木は既にありません。
  
はいむるぶしの砂浜
・古波蔵恵里や上村文也たちが遊びに出かけた砂浜
古波蔵恵里と上村文也がおばぁに「命(ぬち)どぅ宝」の話を聞いた砂浜
・古波蔵恵里が城ノ内真理亜に旅のお礼を言った旧ビーチバー
上村恵里と和也の小浜行きを反対した上村静子が来た場所
・上村恵里の「また、会おうね」の最終シーン
※「はいむるぶし」とは南の群れ星=南十字星のことで、小浜島のリゾートホテルの名前になっています。
※旧ビーチバーは取り壊されて今はありません。
 
和也君の木
・アカヤ崎の牧場内にあるガジュマルの樹
・「和也君の木」は、恵里たちが、文也君の兄の和也君の死を偲んで植えた木
・おばぁ(古波蔵ハナ)と上村文也が久しぶりに再会した場所
・古波蔵恵里が和也君に約束を守れなかったことを報告した場所
上村文也が古波蔵恵里にプロポーズして抱きしめた場所
病をおして和也を小浜に連れてきた上村恵里が倒れた場所
※度重なる台風等の影響で何度も木が枯れて、今では見ることができません。
※木の植えてある所(牧場)は私有地ですので勝手に入るひとはできません。
※ちゅらさん展望台は口蹄(こうてい)疫の侵入防止のため、2012年2月1日から閉鎖されています。


※左の写真はほぼ中央に、右の写真は右端にそれぞれ「和也君の木」が写っています。
  
石長田海岸
オープニングで出てくるマングローブの林 ※マングローブ林には色々な生き物が生息しています。
  
サトウキビ畑
・古波蔵勝子と古波蔵恵文が働くサトウキビ畑 ※小浜島のサトウキビ栽培の規模は他の島よりは小規模です。
 
大岳展望台
小浜島の最高峰である大岳(うふだき)です。ここから見た細崎の風景はすばらしいです。 ※下の写真中央の島は、ウサギがたくさん住んでいるカヤマ島です。
※この展望台からは。細崎、カヤマ島、小浜港などが一望できます

大岳展望台

細崎方面

カヤマ(嘉弥真)島方面



小浜港方面
 
西大岳展望台

・西大岳からの風景です。
※大岳の西に位置する西大岳の頂上にも展望台があり、八重山の島々が一望できます。

※頂上への登山道もよく整備され、登るのも楽になりました。

※下の写真の小浜島と西表島との間の水路がヨナラ水道です。
 
細崎港北側の砂浜
・ドラマでは古波蔵、上村一家総出で無人島(嘉弥真島の設定)に遊びに出かけたことになっていますが、実際のロケ地は小浜島・細崎の北側の砂浜です。
※石長田浜のマングローブの林に連なる遠浅の砂浜です。
 
ちゅらさん展望台
・2003年3月に完成した「和也君の木」が見える「ちゅらさん展望台」 ※ちゅらさん展望台は口蹄疫の侵入防止のため、2012年2月1日から閉鎖されています。

石垣島のロケ地

旧石垣空港

・置手紙をしていなくなった古波蔵ハナを探す古波蔵恵里と勝子が降立った空港

※2013年3月7日に新石垣空港が開港し、現在は閉鎖されています。
 
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