今回は、地図の修正と青字(2−2.)の項の追加などを行いました。
各名勝の説明
1−1.宮良殿内庭園
地図
1−2.石垣氏庭園
1−3.川平湾及び於茂登岳
1−4.久部良バリおよび久部良フリシ
久部良フリシは、与那国島北西岸に位置する波の浸食により形成された砂岩の急な崖からなる独特な風致景観です。その中央に久部良バリと呼ばれる深い断層崖の亀裂があります。 久部良バリは、久部良フリシの一部で、全長約15m、幅員約3.5m、深さ約7mの亀裂で、人頭税の負担にあえいだ島の人々が妊婦を跳ばせて胎児とともに死に至らしめ、人口調整をしたという伝承があります。 久部良フリシ一帯は、旧暦4月にイネの害虫を駆除するため、虫の霊を海のかなたの理想郷、アンドゥヌチマに送るフームヌン(穂物忌み)の儀礼の場となっていて、与那国島の精神文化を語るうえで重要とされています。 平成26年3月18日に国名勝に指定されました。
1−5.ティンダバナ
高台・ティンダバナ(天蛇鼻)は与那国島の南西部に位置し、島の中心である祖納集落の背後に屏風状にそびえ立つサンゴの隆起と浸食で形成された標高約85mの崖です。景観の美しい天然の展望台になっています。眼下には東に宇良部岳、西には東シナ海が一望できる景勝地で、島民の憩いの場となっています。 展望台近くの岩陰には豊富な湧き水があり、毎年旧暦の8月に行われる島の祭祀(さいし)行事の「アラミディ(新水)」では、年の初めの水をくむ神聖な場所となっています。 15世紀末期に活躍した女傑「サンアイ・イソバ」の居住地伝承や「イヌガン」と呼ばれる洞窟には、久米島から首里王府へ向かう貢納船が荒天に遭い、与那国島に漂着し、1人の女と1匹の雄犬が岩屋で暮らすようになった犬祖伝説もあります。 平成26年3月18日に国名勝に指定されました。
県指定名勝 ティンダバナ 昭和49年5月13日指定 字祖納の南西に屏風のようにそそり立つ標高100mのティンダバナは、台形状の地形をなしている。眼下には祖納集落の家並が展開し、東にウラブ岳、西には雄大な東支那海が一望され、天然の展望台になっている。展望台近くの岩陰には、豊富な湧水があり、岩壁には八重山の生んだ詩人伊波南哲の詩も刻まれていて、「歴史の丘」として島人たちのいこいの場所にもなっている。 ティンダバナに続く南の傾斜面には、与那国島の英雄の一人サンアイ・イソバが出生した古邑サンアイ村が立地し、彼女にまつわる旧跡も多く残されている。彼女は、16世紀の末頃に与那国島に君臨した女酋とされる人物であるが、巨体で剛力の持主であったといわれ、政治をよくし島人から尊崇を集めたと語り伝えられている。 沖縄県教育委員会 与那国町教育委員会
ティンダハナタ(県名勝) 昭和四九年五月一三日指定
ティンダハナタは、標高百メートルの自然展望台になっている。 台上からは、眼下に赤瓦の家並やナンタ浜が、遠くには東シナ海が広がる。島を見守るようにたたずむティンダハナタは景勝地で、島人たちの憩いの場所である。 展望台近くの岩陰に豊富な湧き水がある。この水は神聖な水とされており、島の祭事で一番目に行われるアラミディの際供えられる。 与那国町教育委員会
2−1.仲本氏庭園
2−2.御神崎
3−1.サンニヌ台
4−1.大岳
標高99mの高さのこの山は竹富島にありましたが、不信心者がいたため、神が小浜島に移したという伝承があります。大岳の展望台からは、天気が良ければ360度のパノラマで、与那国島を除く八重山の8つの島々の全てを眺めることができます。 駐車場のある入り口から階段を290段ほど登りますが、階段は頂上までほぼ真直ぐに設けられているため結構体力を要しますので、無理をせずゆっくり登りましょう。
4−2.高那の景勝
波照間空港の南側、波照間島の南東部の岩の平原の先に、約1kmにわたって連なる断崖絶壁の海岸線が高那の景勝地です。 集落の集まった島中央部から南東にかけての大きな断層(高那バリと呼ばれます)が2本走り、それらに挟まれた地域は標高が高くなっています。高那崎から最南端の碑にかけての海岸線の高さ十数mにもなる断崖もこの断層によるものです。 特に日本最南端の碑があるポイントからやや左(北)側に見える、断崖絶壁の海岸線に荒波が打ちつける様子は迫力があります。南方にはどこまでも広がる海があり、水平線が延びています。
※ この碑は「日本最南端の碑」の近くの東屋の横にあります。
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