舞台の芸能 2014 (初日)その3 作成 2015.01.17
2014年11月15日に開催された竹富島の種子取祭の「舞台の芸能」の様子を紹介します。
初日は玻座間村の演芸となりますが、一度に全ての演目を紹介することができませんので、いくつかに分けて紹介します。
ここは、その3です。 |
25. 安里屋節
26. やいま
27. 種子取節
この舞踊は、種をまいて作物が実るのを願った唄です。 |
28. ガイジンナー
ガイジンナーとは粟などの種子を入れる籠(農具)で、畑に種をまく時に使います。種子取祭の奉納芸能でもよく見かけるものです。この劇は、このガイジンナーの中に隠したお金を巡る喜劇で、金銭欲を戒めるものとして演じられています。
種子取祭のほとんどの劇が沖縄方言で演じられますが、この劇はほぼ標準語で演じられますので意味も分かりやすくなっています。 |
テーブルに5つ並んでいるのがガイジンナーです。 |
|
|
|
|
|
劇の出演者は全て男性です。 |
|
|
|
|
|
演じている舞台を遠方から眺めたものです。 |
|
|
|
|
|
|
以降、次の演目が演じられましたが、当日、私は都合によりここで石垣に引き上げなければなりませんでした。 従って11月15日(初日目)の記録はここまでです。
29.谷茶前
30.まんのーま (17年ぶりの奉納となったそうです。)
31.まへらつ
32.真栄節
33.かたみ節
34.組長刀
35.曽我の兄弟 (当日最後に演じられた、鎌倉時代初期の仇討ちを語る 「 曽我夜討狂言 」 です。 )
この後はユークイ(世乞い)となります。
初日の奉納芸能が終わると世持御嶽の神前でイバンカミ(九年母の葉を戴く)の儀式が行なわれます。 その儀式に参列しイバンを戴くと夜通しのユークイに参加しなければなりません。 翌朝のイバン返還の儀式まで拘束されることになります。
ユークイは、各地区の家々を訪れて豊穣を祈願するユーニンガイ(世願い)の要素を持つもので、イバンカミの儀式が終わると、ユークイが始まり、これには、島民だけでなく、島の出身者や観光客も参加することができます。
イバンカミの儀式を終えた神司や公民館役員などの一行は、世持御嶽を出発し、ドラ、太鼓を打ち鳴らし、「道歌」を歌いながら、根原家に向かいます。 到着すると、「巻き歌」を歌いながら、根原家の庭の中をグルグルと回ります。 「巻き歌」が終わると東西に分かれて「シキドーヨ」という歌を歌い、その後、両集団が前進後退するガーリを行います。
その後、祈願が終わると、参加者に、祭壇に供えられていたニンニクの漬けたものとタコをスライスしたもの、お神酒が振る舞われ、「根下りユンタ」を歌って根原家のユークイを終えます。
その後、玻座間東・玻座間西・仲筋の三集落に分かれて各家々を廻り、ユークイを繰り返します。
Copyright (c) 2008.8 yaeyama-zephyr
写真の無断転載・使用を禁じます。利用等をご希望される場合はメールでご連絡下さい。
|