字「大川」の豊年祭(オンプール)2014  作成 2014.09.06

 石垣島最大の伝統行事が「豊年祭」ですが、その豊年祭の中でも一番規模が大きく賑やかなのが四カ字(シカアザ)の豊年祭です。四カ字とは、石垣島の市街地(中心部)にある「新川」、「石垣」、「大川」、「登野城」の字のことで、豊年祭はこれらの地区が合同で行うものですが、一日目のオンプール(御嶽プール)は各地域の御嶽で行なわれます。

 四カ字という各地区にはそれぞれに信仰する御嶽があり、「新川」字会は長崎御嶽、「石垣」字会は宮鳥御嶽、「大川」字会は大石垣御嶽、そして「登野城」字会が天川御嶽で、それぞれの御嶽を中心に豊年祭(オンプール)は行なわれます。豊年祭の内容自体は各地区毎に異なり、しかもそれはそれぞれの地区の特色を生かしたものになっています。

 今回見学した大川地区の豊年祭(オンプール)は、16時から海星幼稚園横の大石垣御嶽にて開催され、人びとは今年の稔りに感謝し、来夏世(クナツユ)の五穀豊穣を祈願しました。旗頭奉納は勿論のこと、
地域に伝わる各種の芸能を奉納したほか、優秀な成績を上げた農家を表彰し、最後は、獅子舞、ツナヌミン、大綱引きで終了しました。


 四カ字の豊年祭の開催日は、新暦の7月中旬から8月上旬頃であり、1日目は市内四ヶ所の御嶽でオンプール、2日目は真乙姥御嶽でムラプールが行われます。
 四カ字のオンプールは、
 字「新川」(長崎御嶽)は、14時から
 字「石垣」(宮鳥御嶽)は、15時から
 字「大川」(大石垣御嶽)は、16時から
 字「登野城」(天川御嶽)は、14時から
開催されます。いずれも約3〜4時間程度行われますので、
「新川」や「登野城」地区の行事を見てから「大川」のオンプールに出向くというのもよいかと思います。

 字「大川」の旗頭である「ズルカキ(さがりばな)」は、今年10年ぶりに新調されました。旗文字は「瑞雲」です。

 大川の豊年祭(オンプール)2014の様子

旗頭を鳥居に縛りいよいよ豊年祭(オンプール)のスタートです。
まずは神司(神職)に詣でます。 先頭の女の子が鉦を鳴らします。
大石垣御嶽の神司の方です。 鉦に合わせて男の子が太鼓を打ちます。

 

鳥居の向って右側に縛り付けられていた新調された旗頭を外し、御嶽に奉納します。 旗頭の先端部には、オオゴマダラ(蝶)の飾りが付けられています。
字大川の旗頭は2旗で、旗頭名の一つは「ズルカキ」(カワフジ:サガリバナ)です。その旗文字は「瑞雲」です。 もう一つの旗頭名は「田」で、旗文字は「地産地消」です。鍬と鎌で飾られています。
もう一つの旗頭は八重山農林高校のもので、旗文字は「愛郷愛土」です。 ここで石垣市長の挨拶です。八重山方言(ヤイマムニー)での挨拶のため理解困難。この後、優秀農家の表彰などが行なわれました。

 

豊年祭ですので、まずは五穀の奉納が行われます。 司に五穀(実際には、稲穂とパインとパパイア?)が手渡されました。

 

ここからは伝統芸能が演じられます。
婦人会の皆さんです。 巻踊りです。
毎年踊っておられるようでよく揃っていました。 衣装も綺麗です。

 

次からは子どもたちが演じます。
低学年から高学年の順に映じられます。 子どもたちによる棒術です。一生懸命に演じています。

 

小さな旗頭を小学生が持ち上げています。 子どものころから参加するので上手くなります。

※ ここから約1時間、都合により会場から離れたため、この間の写真はありません。
  この間、小学生、中学生、高校生による郷土芸能等が演じられました。
 

その後、大人による棒術が演じられます。 これは棒同士の戦い。
そばで見ると、かなりの迫力があります。
次は鎌と槍の戦い。
皆が周りを取り囲む中、演じます。

日没後に獅子舞があります。内地のものとは随分異なるシーシーです。 健康祈願のため、親は小さな子どもの頭を獅子頭に噛ませようとするのですが、子どもは怖さで泣き叫びます。
雄・雌、2頭による獅子舞です。 顔の拡大。案外、可愛いかも。
御嶽の前庭をフルに使って演じられます。 時刻はちょうど20時頃です。

 

このあとツナヌミン(牛若丸と弁慶)と綱引きが行なわれましたが、都合により会場を引き上げたため写真はありません。

 


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