第1話 17年目の奇跡
竹富島の小さな施設で育った星野波流(愛称・ハル、中谷美紀)は、民宿で働いていた。自分を育ててくれた養母を亡くし身寄りのないハルは、同じ施設で育った樹下涼(竹野内豊)、女優志望の赤座夏見(加藤あい)たちを頼って旅立つ。
だが、一番の目的は、ハルにとって父や兄のような存在だった涼と再会するためだった。18年前、水難事故で共に家族を失った涼とハル。ハルにとって生きる希望を起こしてくれた涼だけは優しくしてくれるはずと信じていたが他人を騙して金を稼ぐ男最低・最悪の男となっていた。そんな涼に対して、昔の仲間である弁護士の河口愁一(深沢邦之)、女子大生の瀬能晶子(山田麻衣子)の反応は冷ややかだった。
ハルは、故郷の竹富島に戻ろうと空港へ向かうが、そこに彼女の忘れ物の一枚の絵をかざした涼が現れる。真夏のクリスマスの絵・・・「南の島にも雪が降って、サンタが来ますように」と、まだ幼いハルが願いを込めたものだった。
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