真栄里の豊年祭(オンプール)2015  作成 2015.09.05

 2015年の石垣島の真栄里地区の豊年祭(オンプール)は、7月24日(金)の17時過ぎから20時頃までの間で、「安居御獄(アングーオン)」において開催されました。
 豊年祭は、今年の稔りに感謝し、来夏世(クナツユ)の五穀豊穣を祈願するものですが、一日目はオンプールと呼ばれ、各集落の御嶽に収穫物をお供えして舞踊などを奉納し、次の豊作を祈願するもので、二日目はムラプールと呼ばれ、奉納芸能などを中心とした神事(お祭りみたいなもの)となっています。(地区によっては一日だけのところもあります。)
 因みに、真栄里地区の豊年祭(ムラプール)は、7月25日(土)に平得地区と一緒に大阿母御嶽で開催されました。

 ところで、真栄里村は、かつて平得村の人口が増加し少数の役人では統治上困難があるとして分村独立を陳情申請し、これが認められ1757年に平得村から分村、創建されたものです。
 その後の明和の大津波の時(1771年)、人口1173人のうち908人が溺死し265人が生き残りました。当時の野国在番は天災の復興事業として黒島から真栄里村に強制移住(313人)させ人口補充し、生存者と合せて578人で再建し、今日に至ります。
 
真栄里の豊年祭(オンプール)2015の様子
 

公民館の旗頭を先頭に「安居御獄」に向います。
豊年祭(オンプール)のスタートです。
公民館からの出発です。
こちらは大浜中学校真栄里地域生徒会の旗頭。 こちらは平真小学校(真栄里花童)の旗頭。
 
旗頭は計3本。「安居御獄」の鳥居前に集合します。 鉦に合わせて男の子が太鼓を打ちリズムがとられます。時折、ドラも鳴らされます。
手前、大浜中学校の旗頭の旗文字は「自主・協同・進取」です。 真栄里村の旗頭は、紫紺の色をベースにした珍しいものです。旗文字は「天恵」です。
公民館長の挨拶です。 これは来賓の中山義隆石垣市長の祝辞。
 
まずは旗頭奉納が行われます。 その後、旗頭は鳥居の横に括りつけられます。
旗頭奉納には中学生も頑張ります。
中学生による「イリク太鼓」奉納です。
この後、全員で拝殿に向います。 こちらは安居御嶽の神司の方です。
 
この後、JAおきなわ八重山地区本部長の挨拶が行なわれ、引き続き優良生産農家の表彰(水稲、サトウキビ、畜産部門)が行なわれました。
表彰式が終わると、余興に移ります。

真栄里婦人会により、稲の刈り取りを祝う舞踊「稲摺(イニシリ)節」が奉納されました。
ふくふく保育園児によるお神輿。 これは子どもエイサー?
こちらは小学生によるお神輿。
 
ここからは「校歌ダンス」。
 
 
これは青年会による「マミドーマ2015」。 ジンギスカンという曲に合わせて踊り(マミドーマ)が披露されましたが、思いっきり笑えました。
 
続いて、「桃里節」が演じられました。
以上で舞踊が終わり、最後の旗頭奉納です。
豊年祭最後のクライマックス「旗頭」奉納と、みんなで踊る「ガーリー(歓喜の乱舞)」 ガーリーが始まると皆で「サァーサァー」とかけ声をあげ盛り上げます。

 

この後、万歳三唱と閉会の挨拶が行われオンプールは終了しました。

   
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