八重山の主要な灯台 更新 2017.02.18
今回は、青字の追記と1・2・5・7項の写真の入替えを行いました。
灯台は、岬の先端や港内に設置された船舶の航行目標・航路標識の一種で、その外観や灯光によって位置を示す「光波標識」の中の夜標として位置づけられています。
塔状の建造物で、最上部には遠方からでも識別可能な強力な光源を有し、夜間には光源が明滅(大型のものでは光源に前置されたレンズが回転)し、航行する船舶が場所を識別する目印となります。多くはコンクリート製ですが、木造や石造、煉瓦造、鉄造のものも見られます。
灯台は設置場所により、船舶が陸地や主要変針点又は船の位置を確認する時の目標となる「沿岸灯台」、又は港湾の所在や港口などを示す「防波堤灯台」の二種類に区分されます。
多くの国では、灯台はいわゆるコースト・ガード(沿岸警備隊)あるいは港湾行政当局の管理下にあります。日本においても総括的には海上保安庁交通部(旧灯台部)が所管し、個々の設置・維持・管理等を各管区海上保安本部所轄下の海上保安部が行っています。
ここでは、八重山の主要な灯台を紹介します。なお、各灯台の主なデータは、第十一管区海上保安本部の「沖縄の海の道しるべ」から引用しました。
(注) ここでは「ミサキ」を意味する文字として「埼」という文字を使用していますが、これは海上保安庁で使用されているものです。
一般的な「崎」の文字は国土地理院で使用されているものですが、意味は同じです。
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※ 八重山の主要な灯台を紹介する前に、まずは日本の東西南北の端っこの灯台を紹介しておきましょう。 |
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- 最南端の灯台
- (波照間島灯台)
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- 最西端の灯台
- (西埼灯台)
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- 【参考】 最北端の灯台
- (宗谷岬灯台)
- 利尻・礼文島に旅した際に
- 立ち寄りました。
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- 【参考】 最東端の灯台
- (納沙布岬灯台)
- 夏に道東を旅した際に立ち寄り
- ましたが、霧が出ていました。
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八重山の主要な灯台の設置場所
1.平久保埼灯台
石垣島・最北端の平久保埼に設置されている灯台で、東シナ海に面しています。石垣島の主要観光スポットの一つとなっています。
平久保崎灯台は、2016年9月27日に一般社団法人日本ロマンチスト協会により、沖縄県内唯一の「恋する灯台」に選定されました。 |
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灯台表番号 |
7190 |
ふりがな |
ひらくぼさきとうだい |
標識名称 |
平久保埼灯台 |
所在地 |
沖縄県石垣市(平久保埼) |
北緯 |
24-36-32 |
東経 |
124-18-54 |
塗色及び構造 |
白色塔形 コンクリート造 |
灯質 |
等明暗白光 明3秒暗3秒 |
光度 |
5,600カンデラ |
光達距離 |
12.5海里 |
地上〜頂部の高さ |
13m |
平均水面上〜灯火の高さ |
74m |
地上〜灯火の高さ |
13.23m |
業務開始年月日 |
昭和47年5月15日 |
光源 |
LED(発光ダイオード) |
電源 |
購入電力 |
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2.石垣御神埼灯台
屋良部半島のほぼ中央北にある灯台で、西表島がよく見えます。
ここは夕日を眺めるには絶好のスポットです。天気の良い日の夕方には多くの観光客で賑わいます。
また、灯台周辺にはいくつかの遊歩道や記念碑があります。 |
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灯台表番号 |
7191 |
国際番号 |
M4733 |
ふりがな |
いしがきおがんさきとうだい |
標識名称 |
石垣御神埼灯台 |
所在地 |
沖縄県石垣市(御神埼) |
北緯 |
24-27-09 |
東経 |
124-04-43 |
塗色及び構造 |
白色円形 コンクリート造 |
灯質 |
単閃白光 毎10秒に1閃光 |
光度 |
実効光度 3,700カンデラ |
光達距離 |
12.0海里 |
地上〜頂部の高さ |
17m |
平均水面上〜灯火の高さ |
62m |
地上〜灯火の高さ |
15.11m |
業務開始年月日 |
昭和58年3月11日 |
光源 |
LED(発光ダイオード) |
電源 |
自然エネルギー(太陽電池) |
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3.琉球観音埼灯台
この灯台の前身は昭和28年7月に米軍によって建設されました。沖縄返還の昭和47年に海上保安庁に引き継がれ現在に至っています。灯台付近は公園になっており、2台分ですが駐車スペースもあります。少し離れた所にも駐車場があります。ここも夕日を眺めるには絶好のスポットで、天気の良い日の夕方には多くの観光客等で賑わいます。 |
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灯台表番号 |
7192 |
ふりがな |
りゅうきゅうかんのんさきとうだい |
標識名称 |
琉球観音埼灯台 |
所在地 |
沖縄県石垣市(観音埼) |
北緯 |
24-21-57 |
東経 |
124-06-42 |
塗色及び構造 |
白色塔形 コンクリート造 |
灯質 |
等明暗白光 明3秒暗3秒 |
光度 |
590カンデラ |
光達距離 |
8.0海里 |
地上〜頂部の高さ |
11m |
平均水面上〜灯火の高さ |
20m |
地上〜灯火の高さ |
10.98m |
業務開始年月日 |
昭和47年5月15日 |
光源 |
LED(発光ダイオード) |
電源 |
購入電力 |
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4.石垣港沖西防波堤灯台
石垣港の入口に建っている灯台の一つです。高速船が港から出ていく時はこの灯台を過ぎると加速し、逆に港内に入る時はこのあたりから減速します。 |
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灯台表番号 |
7192.5 |
ふりがな |
いしがきこうおきにしぼうはてい |
標識名称 |
石垣港沖西防波堤灯台 |
所在地 |
沖縄県石垣港(沖西防波堤外端) |
北緯 |
24-20-06 |
東経 |
124-08-11 |
塗色及び構造 |
白色塔形 |
灯質 |
群閃緑光 毎8秒に2閃光 |
光度 |
実効光度 320カンデラ |
光達距離 |
7.0海里 |
地上〜頂部の高さ |
16m |
平均水面上〜灯火の高さ |
17m |
地上〜灯火の高さ |
13.93m |
業務開始年月日 |
昭和61年2月17日 |
光源 |
LED(発光ダイオード) |
電源 |
自然エネルギー(太陽電池) |
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5.黒島灯台
黒島は牛の島で、人口の10倍程度もの牛が飼われています。一面に牧草地が続き、別名「南の北海道」とも呼ばれるほどです。 灯台は島の北側にある港と丁度真反対の南側に建てられています。 |
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灯台表番号 |
7224 |
ふりがな |
くろしまとうだい |
標識名称 |
黒島灯台 |
所在地 |
沖縄県八重山郡竹富町(黒島) |
北緯 |
24-13-16 |
東経 |
124-00-30 |
塗色及び構造 |
白色塔形 |
灯質 |
単閃白光 毎5秒に1閃光 |
光度 |
実効光度 390カンデラ |
光達距離 |
7.5海里 |
地上〜頂部の高さ |
11m (11.02) |
平均水面上〜灯火の高さ |
18m (18.37) |
地上〜灯火の高さ |
10.88m |
業務開始年月日 |
昭和47年6月30日 |
光源 |
LED(発光ダイオード) |
電源 |
自然エネルギー(太陽電池) |
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6.鳩間島灯台
鳩間島は定期船の通う島の中では最も一番小さい島で、西表島の北に位置しています。灯台は港正面の坂道を上った、鳩間中森の中にあります。 |
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灯台表番号 |
7238 |
国際番号 |
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ふりがな |
はとましまとうだい |
標識名称 |
鳩間島灯台 |
所在地 |
沖縄県八重山郡竹富町(鳩間島) |
北緯 |
24-28-13 |
東経 |
123-49-11 |
塗色及び構造 |
白色塔形 |
灯質 |
等明暗白光 明4秒暗4秒 |
光度 |
5,600カンデラ |
光達距離 |
12.5海里 |
地上〜頂部の高さ |
16m |
平均水面上〜灯火の高さ |
47m |
地上〜灯火の高さ |
13.99m |
業務開始年月日 |
昭和47年5月15日 |
光源 |
LED(発光ダイオード) |
電源 |
購入電力 |
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7.波照間島灯台
波照間島に建てられている日本最南端の灯台です。
灯台は海岸線から離れた、島のほぼ真中の、標高の高い場所に建てられています。 |
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灯台表番号 |
7250 |
国際番号 |
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ふりがな |
はてるましまとうだい |
標識名称 |
波照間島灯台 |
所在地 |
沖縄県八重山郡竹富町(波照間島) |
北緯 |
24-03-26 |
東経 |
123-47-08 |
塗色及び構造 |
白色塔形 コンクリート造 |
灯質 |
等明暗白光 明3秒暗3秒 |
光度 |
5,600カンデラ |
光達距離 |
12.5海里 |
地上〜頂部の高さ |
16m |
平均水面上〜灯火の高さ |
70m |
地上〜灯火の高さ |
14.05m |
業務開始年月日 |
昭和47年5月15日 |
光源 |
LED(発光ダイオード) |
電源 |
購入電力 |
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8.船浮港灯台
西表島サバ崎(ゴリラ岩の手前)の先端に建てられた灯台です。この灯台は陸続きなのですが道が無く徒歩での到達はまず不可能です。この写真は船浮の「イダの浜」から撮影したものです。 |
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灯台表番号 |
7249 |
ふりがな |
ふなうきこうとうだい |
標識名称 |
船浮港灯台 |
所在地 |
沖縄県八重山郡竹富町(西表島) |
北緯 |
24-20-59 |
東経 |
123-42-14 |
塗色及び構造 |
白色塔形 コンクリート造 |
灯質 |
単閃白光 毎6秒に1閃光 |
光度 |
実効光度 3,700カンデラ |
光達距離 |
12.0海里 |
地上〜頂部の高さ |
9.2m |
平均水面上〜灯火の高さ |
24m |
地上〜灯火の高さ |
9m |
業務開始年月日 |
昭和47年5月15日 |
光源 |
LED(発光ダイオード) |
電源 |
自然エネルギー(太陽電池) |
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9.東埼灯台
与那国島の東端の岬(東崎)に建っている灯台です。周辺は東牧場で、多くの牛が牧草を食んでいます。灯台の手前には展望台が設置されています。駐車場から灯台までは徒歩で10分程度かかります。 |
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灯台表番号 |
7251 |
国際番号 |
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ふりがな |
あがりさきとうだい |
標識名称 |
東埼灯台 |
所在地 |
沖縄県八重山郡与那国町(東埼) |
北緯 |
24-27-44 |
東経 |
123-02-35 |
塗色及び構造 |
白色塔形 コンクリート造 |
灯質 |
単閃白光 毎8秒に1閃光 |
光度 |
実効光度 3,700カンデラ |
光達距離 |
12.0海里 |
地上〜頂部の高さ |
12m |
平均水面上〜灯火の高さ |
84m |
地上〜灯火の高さ |
11.53m |
業務開始年月日 |
昭和47年5月15日 |
光源 |
LED(発光ダイオード) |
電源 |
自然エネルギー(太陽電池) |
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10.西埼灯台
与那国島の西埼(イリサキ)に建てられた灯台で、日本最西端の灯台です。海の向こうは台湾で、年に何回かは台湾を見ることができるそうです。灯台のすぐ近くには「日本最西端之碑」も建てられています。 |
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灯台表番号 |
7252 |
国際番号 |
M4728 |
ふりがな |
いりさきとうだい |
標識名称 |
西埼灯台 |
所在地 |
沖縄県八重山郡与那国町(西埼) |
北緯 |
24-27-00 |
東経 |
122-56-04 |
塗色及び構造 |
白色白色塔形 コンクリート造 |
灯質 |
単閃白光 毎5秒に1閃光 |
光度 |
実効光度 310,000カンデラ |
光達距離 |
22.5海里 |
地上〜頂部の高さ |
20m (19.57) |
平均水面上〜灯火の高さ |
75m (75.46) |
地上〜灯火の高さ |
17.55m |
業務開始年月日 |
昭和47年5月15日 |
光源 |
メタルハライドランプ |
電源 |
購入電力 |
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