小浜島の結願祭 2018 (その4)  作成 2019.02.09

結願祭も終盤となりましたが、八重山はもちろん沖縄本島の芸能も多く取り入れられ、息をつく間もないほど、次々と狂言や舞踊が奉納されました。


艶やか朱色の衣装を身にまとって舞う、小浜島だけに伝わる御冠船踊り(琉球王朝への奉納舞踊)の「ハピラ」(北村)です。 「ハピラ」とは、蝶の事で唄は、「私も蝶のように野山を飛び交ってみたい」という内容だそうです。
門外不出の舞踊と聞きます。
朱の衣装が実に艶やかです。 
    背中側の衣装の様子です
 
     
 
     
 
  

四ツ竹」(南村)です。琉球舞踊の中でも優美で豪華絢爛な踊りとされています。 紅型衣装に花笠をかぶり、四つ竹を打ち鳴らし踊ります。
この衣装も長年舞ってこられた歴史を感じさせられるものがあります。   花笠は、蓮の花をモチーフに、海と空を表す青色をあしらって、平和で豊かな沖縄の自然を表しているそうです。
 
 
     
 

松竹梅」(北村)です。まずは松の登場です。
  続いて竹の登場です。
 
    次は梅の登場です。
 
     
 
松は常緑の木で長寿や慶賀を表し、竹は素直・誠実を表し、梅は華美を表しているそうです。
     

鶴亀節」(南村)です。 この唄は「川平鶴亀節」とも呼ばれ、石垣島の川平(昔の川平村)で生まれたものだそうです。


 「鶴は千年、亀は万年」と言われているように、川平村の繁栄が永遠に続きますようにとの願いが込められているそうです。    
 

五穀の舞」(北村)です。 八重山での五穀とは主に稲、粟、麦、フームン(モロコシ)、甘藷のようです。
     
 
     
 
     
 
     

鷲の鳥節(バシィヌトゥリィブシィ)」(南村)です。親鷲が子鷲2羽を産み育て、飛び方を教え、ともに無事巣立っていく様子を表わしています。 美しい衣装と優雅な舞い、格調高い唄と音色に魅了されます。
     
     
 
  背中側の様子です。 
 

揚古見の浦節(あぎくんぬうらふし)」(北村)です。 八重山民謡にしかない調弦、一揚の唄です。
  頭上の鳥は千鳥? 


この唄は、五穀豊穣を願った人々の思いが込められたものだそうです。
     
 

「胡蝶の舞」(南村)、最後の演目です。 
  
    蝶が花の周りを優雅に舞います。
 
     
 

小浜島の結願祭では、地謡(じかた)も演者も一切マイクや音響設備を使わず全員が全て地声で通すのが特徴のひとつです。昨今ではどこも音響設備を使うことが当たり前になっているため、とても珍しく感じられます。
写真は全ての演目が終了し、舞台の後ろ側にあったカーテンが外され、地謡の方々の紹介が行われた時の様子です。
 
   
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