小浜島の結願祭 2018 (その3)  作成 2019.02.02

 ここからは北村と南村とで、狂言と舞踊がほぼ交互に演じられます。

ブービキ(芋引き)」(北村)です。
「芋引(ぶーびち)」、芋麻(ちょま)の皮を採取して織物の原料となる糸を紡ぎ出す様子を踊ります。
八重山上布は琉球王府への上納品でもありました。なお、「ブーピキ」は、この島独特の演目だそうです。
300年前のものとも言われる衣装を纏った舞踊です。
     
 
     
 

カンザクキョンギン(鍛冶工狂言)」(北村)です。 琉球王朝時代の鍛冶の様子を表した狂言です。
竹富島の種子取祭でも同じ狂言が演じられます。     
鉄を打ち鍛えます。
 
農具(鋤?)の出来栄えを確認します。    
 

うろんつ(ぃ)んぬジラーン(うりずんのジラバ)」(北村)です。
うりずん(春)の訪れとともに、農夫が農耕歌であるジラバ(古謡の一つ)を唄いながら牛に引かせた鋤で田を耕す様子を演じています。
あたかも鍛冶工狂言で製作した農具(鋤)を牛に引かせるような流れです。二人の若者が牛を歩かせながら唄い始めると、会場からはその唄に応えて囃子が入ります。
     
 
 
     
 

古典女七踊りの一つの舞踊「かしかき」(南村)です。
「かしかき」とは、糸を紡ぐ手車のことだそうです。この踊りは古典女七踊りの一つだそうです。
この踊りは、愛しい貴方様に蜻蛉の羽のような美しい着物を作って差し上げたいと思う女心を表現しています。
踊り手の衣装は、300年以上前のものと伝えられる紅型だそうです。多少の擦れ等はありますが美しい紅型です。   右肩袖抜きの着付けは働く姿を表現しています。
 
     
 

作方(さくほう)狂言」(南村)です。
     
 
     
     
 
     
 

稲真積節(いなまづんぶし)」(北村)です。 今年の稲は大豊作で、倉に積み余って尚、倉の外に積み上げましょう、という趣旨の舞踊のようです。
     
     
 
紅型衣装がとても美しいです。    
 
    稲穂を持ち優雅に踊ります。
 
     
 
     
 

天加那志節(布晒し節)」(南村)です。
    かつて布は女性に課された人頭税の対象品目として最も重要なものでした。
この踊りは琉球王への上納用の布を織り上げ、その仕上げである「布晒し(浜の海水に漬けたり、白浜で天日干ししながら、少しずつ漂白していく作業)」の工程が描かれています。

続きは、『小浜島の結願祭 2018 (その4)』 をご覧下さい。
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