小浜島の結願祭 2017 (その1)  作成 2018.01.13

概要

 小浜島の結願祭(キチィガン)は、豊年祭、種子取祭とならぶ島の三大行事の一つで、その年一年の豊作と健康、祈願成就に感謝し、来夏世の五穀豊穣と無病息災を祈願する伝統行事です。平成19年(2007年)3月に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

 結願祭の開催日程は、例年、旧暦8月の己亥(つちのとゐ)の日から、庚子(かのえね)、辛丑(かのとうし)の連続する3日間が多いようです。結願祭は、初日を「スクミ(仕込み)」、2日目を「ショウニツ(正日)」、3日目を」「トゥンドミ(締めくくり)」と言い、スクミで奉納芸能の総稽古(リハーサル)が行われ、ショウニツで伝統芸能の神前奉納が行われます。

 2017年(平成29年)の結願祭は11月8日から開催され、結願祭のメインとなる2日目のショウニツは11月9日、嘉保根御嶽(カフニワン)のザー(神庭)で執り行われました。棒術や獅子舞いなどの庭の芸能、舞踊やキョンギン(狂言)などの舞台の芸能、合わせて20数演目奉納されました。
 (演目リストが未入手で、また舞踊等にも明るくないので、写真の説明は私の分かる範囲で記載しますが、もしかすると間違いもあるかもしれません。なお、演目名の不明なものには●印を付けています。) 


小浜島の『結願祭』は、元は「節」と「結願」の2つの行事が、明治初期頃1つになったといわれています。毎年、小浜島の結願祭が開催される日には、隣の西表島では「節祭」が執り行われます。(どちらを鑑賞するかに悩みます。)
小浜島はウヤムラ(親村)である北村(メイラクヤー)とファームラ(子村)である南村(フルクジュヤー)のふたつの集落で構成される双分制となっていて、北村と南村が交互に集落の伝統芸能を神前奉納します。

■結願祭を見学する時の注意(留意)事項

 (1) 結願祭は神事です。そのことをよく理解した行動をとりましょう。
 (2) 基本的に立ち見となります。
   但し途中の舞台設営以降で空きがあればブルーシートに座って鑑賞することが可能です。
 (3) 結願祭の写真やビデオの撮影は可能です。但し狭い場所ですのでお互い譲り合って撮影しましょう。
 (4) 嘉保根御獄は小浜島の人々にとってはとても大切な聖地です。ゴミ等は必ず持ち帰って下さい。
 (5) 会場においては飲食の販売はありません。昼食は各自で持参して下さい。
 (6) 港から会場までの送迎を希望される場合は、船会社の送迎バス付の乗船券を利用されることをお勧めします。



1.ザーマーリィ(座廻り)の様子 (2017年11月9日)

 ショウニツにはミーラク(ミロク:弥勒)と福禄寿が人々を引き連れて集落内を練り歩き、嘉保根御嶽に到着します。
 午前9時過ぎ、北村がミーラクを先頭に、芸能出演者一同がザー(神庭)を一周し顔見せを行うザーマーリィ(座廻り)から結願祭が始まります。
 ミーラクは、袖持ちの女の子、旗持ちの男の子、美しく着飾った島人たちを引き連れて、一歩一歩ゆっくりとザーのなかを歩みます。ザーマーリィは、「弥勒節(みるくぶし)」の唄声と三線の音色の中で行われます。
 

小浜島の結願祭は毎年、御嶽の蝉がものすごく鳴く中で行われることで知られていますが、2017年もすごい鳴き声の中でスタートしました。

 (1) 北村のザーマーリィ

北村のミーラクを先頭にしたザーマーリィです。
     
 
その後、太鼓が奉納されます。
 
続いて獅子や棒(棒術)が奉納されます。   二頭獅子舞です。
 
    獅子と棒でザーを清めます。

 (2) 南村のザーマーリィ

南村のフクルクジュ(福禄寿)を先頭にした行列によるザーマーリィです。
 
南村の獅子舞の奉納です。 北村のものとは少し顔の表情が異なります。
 
その後の棒の奉納。棒では、なぎなた(マイヌヤラ)や山刀(ヤマガラス)や「三人棒」などが披露されました。   これは赤いふんどし姿で大きな竹棒を持った3人が演じるユーモラスな「三人棒」です。
 
 
 

2.舞台設営や拝礼などの様子

ザーマーリィに続き、棒術が奉納されると、ザーに舞台が作られます。
3〜40分ほどで拝所に向けた舞台が完成すると、ブルーシートの敷かれた客席に人々も移動します。皆が座ると、責任者の方の合図で神司も含め全員で御嶽の祭壇(神様:イビ)の方を向き拝礼します。

舞台の設営中。(中央) ブルーシートを敷いて観客席をセッティング。
御嶽の祭壇の様子です。左は神司の方たちです。 責任者の方の挨拶が行われ午後の演劇がスタートします。

3.舞台芸能の様子

 (1) 北村の舞台芸能

舞台の芸能は、北村のミーラクの登場から始まります。 皆で舞台の上を周ります。
     
 
「御膳風(グジンフー)」? ●[=勉強不足で演目名不明:以降同様です。]
「マミドーマ」は、八重山地方を代表する農民踊りの一つで、鎌や鍬などの農具を手に働く女性を讃える踊りだとされています。 竹富島のマミドーマとは歌詞も出だしも異なります。
 
「稲摺り節(いにしりぶし)」    
 
小浜島を代表する舞踊・「小浜節(くもーぶし)」   八重山地方の正装であるスディナ・カカン姿に四つ竹を持ちゆったりと踊ります。
 
子どもたちが演じるンーマヌシャ(馬武者)
 
北村の演技が終わりミーラクを先頭に退場します。    
 

 (2) 南村の舞台芸能

南村では「赤馬節」「夜雨節」「目出度節」などが演じられたようですが、プログラムがなく、また私の知識不足・記憶力不足もあって、いくつか演目の特定が困難な状況にあることをお詫びします。

南村の福禄寿の登場。  
 
 
 
「赤馬節」 or 「御膳風(グジンフー)」?  
 
「稲摺り節」
   
 
 
 
「夜雨節」?  
 
「ンーマヌシャ(馬乗者)」  
 
南村の演技が終わり福禄寿を先頭に退場します。  
 
 

以降は、小浜島の結願祭 2017 (その2)』 を参照下さい。

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