西表・船浮   更新 2015.07.22
船浮港と集落 イダの浜

1.西表島・船浮の概要・特徴

 船浮集落は、西表島最西端に位置する集落で、奥西表とも呼ばれます。 隣の白浜集落からは約4q離れていますが、山が険しいため道路が整備されていません(道が無い)。 このため、西表島内にありながら船が集落までを結ぶ唯一の交通手段であるという、人口50数名の静かな集落です。
 湖のような船浮湾と、取り囲む山々に抱かれた船浮集落は、とても静かな集落で、「離島の中の陸の孤島」として独特の雰囲気の味わえる集落です。 西表島でも他の地区とは異なる風情のある集落であるとともに、国指定天然記念物イリオモテヤマネコ発見の地としても知られるところです。 このようなことから、かつては相当マニアックな限られた者のみが訪れる集落でもありました。

 船浮は小さな集落ですが、国指定天然記念物カンムリワシ、県指定天然記念物セマルハコガメ、キンバト、キシノウエトカゲ等を身近なところで見ることができます。
 また、船浮湾は天然の良港として、第二次世界大戦では日本軍の船浮要塞が建設され、それらの遺跡等もいくつか残っています。
 戦後は国際避難港に指定されており、さらには、黒真珠の養殖場としても有名です。

 飲料水はフカイ川を原水とした簡易水道です。 電気は石垣島から竹富島・小浜島・西表島を経由し、さらに内離島を経由した海底送電で受けています。 昭和60年に結ばれ、ようやく全日給電が行われるようになりました。
 なお、基本的に集落内に車道はありません。

※ 船浮集落内でのマナー
1 水着のままや、上半身裸などの格好で歩かないこと。
2 民家の屋敷内に勝手に立ち入らないこと。
3 御獄の中に勝手に入らないこと。(特に男性は厳禁)
4 ゴミ、タバコ、カンなどポイ捨てしないこと。
5 植物をむやみに採らないこと。
6 集落内はキャンプ禁止。その他、むやみにテント等をはらないこと。
7 より良いマナーを守り、楽しい旅にすること。

2.西表島・船浮へのアクセス

 (1)個人で訪れる場合

 まずは、石垣島離島桟橋から、島の西部地区の上原港まで移動します。 高速船で約40分(約37km)を要します。
 安栄観光・八重山観光フェリー・石垣島ドリーム観光の3社とも、それぞれの航路を運行しています。

 上原港到着後は、レンタカーか路線バスを利用し白浜港まで移動し、そこから船浮海運の連絡船を利用して船浮港に向かうことになります。 白浜港までの移動については、西表島のページを参照してください。
船舶運行時刻表のページへ
 個人で訪れる場合のお勧めのスケジュールとしては、石垣発8:30〜9:00頃の上原行きの高速船に乗り、到着後、港近くでレンタカー(レンタバイク)を借りて(もしくは安栄観光の連絡バスを利用し)白浜に向かい、白浜港10:50発の船浮海運の定期船で船浮に渡り、帰りは船浮12:50発の船に乗り白浜港に戻るのがよいかと思います。 (約2時間程度の滞在ですが、一通りの観光スポットをしかもゆっくりと訪ねることが可能です。私は、たいていこの行動パターンです。)
 なお、もっと時間に余裕があってどっぷりと船浮集落で過ごしたい方は、民宿も2〜3軒ありますので、宿泊するのもよいでしょう。

 (2)ツアーで訪れる場合

  個人ではなかなか訪れることの難しい船浮ですが、割と便利なツアーがありますので紹介しておきます。

1)  石垣島からの日帰りツアーとして、石垣島ドリーム観光による次のコースがあります。
 F-w 癒しの亜熱帯 西表船浮・由布満喫コース(昼食付)

 このコースは、西表島内の他の観光スポット(由布島観光)と組み合わせたものとなっているため、船浮集落での滞在時間には制約があります。 また、このコースでは、昼食時、地元の食材を使った昼食が提供されます。
 また、個人では、白浜・船浮航路の西側にある「水落の滝」へ立ち寄ることはなかなか難しいものがあるのですが、このツアーではそれがコース内に組み込まれています。
癒しの亜熱帯 西表船浮・由布満喫コース
◆料金(税込):大人料金(12歳以上) :15,800円  小人料金(6歳〜11歳):9,500円 
 幼児は大人1名につき、1名まで無料です。それ以上の場合は小人運賃適用となります。
◆所要時間:9時間40分  終了時間:17:55頃  最低催行人数:2名様 食事:あり(船浮)
◆料金に含まれるもの:  往復乗船代・由布島植物園入園料・マングローブクルーズ・船浮散策(ガイド付)・昼食代

【行程】
石垣港(08:15発)〜大原港(08:50着)〜水牛車に乗って由布島(見学)〜白浜港(12:00発)〜船浮港〜船浮にて昼食〜グラスボート遊覧・マングローブクルーズ・水落の滝〜船浮散策・イダの浜〜船浮港〜白浜港〜送りバス〜大原港(17:20発)〜石垣港(17:55着)
 ※行程は潮の干満により順番および内容が変更になる場合があります。
 ※干潮により水落の滝が見学出来ない場合があります。

(2015年ツアー中止日)
7月1・15・26・27・29・30日
8月13・14・28日
9月12・13・27・28日
10月12・13・27日
11月11・26日
(潮の干満、祭事等のため)

(注意)
・石垣港乗船の際、添乗員はついていません。離島に到着後、案内人が待っています。
 ・雨天でも催行されます。雨具は自身で用意して下さい。
 ・台風等荒天の場合には中止される場合があります。
 ・幼児(小学生未満)は大人1名様につき、幼児1名様無料です。ただし、無料幼児には、昼食がついていません。
 ・イダの浜では海水浴はできません。

※ 詳しい内容は「石垣島ドリーム観光」に問合せをしてください。 Web割引あります。
 
  その昔に比べると随分と船浮を訪れるのが楽になり、今後、益々楽しみなエリアとなりそうです。
   (その分、苦労して訪ねていた頃が懐かしく思えるようになるでしょうが・・・)

 (3)その他 参考情報

 個人で「内離島」や、「水落の滝」を訪れたいという場合は、白浜港のそばにある屋良商店がマリンタクシーという小船を持っていて、おじさんの都合がつけばチャーター船を運行してもらう方法もあります。(勿論、有料)

3.西表島・船浮での移動

 船浮集落内(イダの浜を含む)は徒歩での移動となります。 小さな集落ですので1時間もあれば十分にまわれます。
入場料・ツアー料金 備考
資料館「西表館」 大人¥300、小学生以下無料 営業時間9:00-18:00
ふねっちゃーぬ家 営業時間 AM10:00〜PM5:00、但しレストランはPM3:00まで TEL:0980-85-6486

4.観光お勧めルート  (詳細な西表島・船浮の観光スポットも参考にしてください。)

 所要時間は2時間もみておけば良いでしょう。
1 白浜港
2 ふねっちゃーぬ家 まずここでちょっと休憩。
3 カマドマの碑 船浮村の絶世の美女カマドマと、祖納から通う殿様の恋愛について記された碑。
4 西表館 西表の歴史や文化、自然について学ぶ私設の研究資料館です。
5 船浮小中学校 児童3名、生徒1名の計4名(2011年度)の小中学校。自然に囲まれたとても良い環境にあります。校庭から静かに眺めましょう。
6 イリオモテヤマネコ発見の地 船浮小中学校校門のすぐそばにあります。
7 上の川(ウイヌカー) 船浮の水瓶、農業用水、洗濯のすすぎ場としても利用されてきました。
8 イダの浜 白砂のとても美しい浜です。シュノーケリングもできます。
9 黒真珠養殖場 琉球真珠(株)が、クロチョウガイを繁殖して黒真珠を生産している養殖場です。
10 旧海軍壕 旧日本軍が掘ったものです。トンネルの先には特攻艇格納庫跡などがあります。
11 白浜港

5.西表島・船浮の地図

6.西表島・船浮の写真

船浮海運の時刻表と連絡船(2005) 白浜港浮桟橋 (2007) ニューふなうき丸 (2011)
以前は白浜港岸壁から船浮集落行きへの連絡船に乗っていました。
【2005年当時のものです】
新たに浮桟橋ができ随分と便利になりました。手前には待合所も設置されました。正面は内離島です。写真の連絡船は、以前の「ふなうき丸」です。 2008年1月より就航している「ニューふなうき丸」です。白浜港から船浮集落までは約10分間です。
船浮港浮桟橋 (2011) 船浮湾1 (2011) 船浮湾2 (2011)
現在の浮桟橋は2008年1月に完了し供用開始されています。
右側の建物はクロチョウガイを繁殖させ黒真珠を生産している琉球真珠(株)のものです。
浮桟橋より集落側を眺めたところです。船浮はその昔、陸の孤島と呼ばれていました。 船浮湾は静かな入り江で、古くから天然の避難港でもあったため、戦時中は軍事施設が設けられていました。(現在も国際避難港です。)
ふねっちゃーぬ家 (2007) 船浮港ターミナル (2011) カマドマの碑 (2011)
この建物は船浮散策の拠点となる「ふねっちゃーぬ家」です。建物前の白い物はシャコ貝の殻です。ここでは昼食・喫茶や休憩などができます。 連絡船の出発時刻までをここで過ごす待合所です。 民謡「殿様節」で有名な「カマドマの碑」です。船浮音楽祭の開かれる小さなカマドマ公園の端にあります。
東郷平八郎上陸の地 船浮小中学校 (2011) 西表館 (2011)
日露戦争でバルチック艦隊を全滅させた東郷氏がここに上陸し休息をとったことが記されています。 小学校児童3名、中学校生徒1名の計4名(2011年度)の小中学校です。自然環境に恵まれた美しい学校です。 船浮住民の池田さんが日本の近代史を勉強する場所として自宅の一部を船浮歴史資料館「西表館」として公開しておられます。「炭坑と船浮要塞」の歴史についても知ることができます。
イリオモテヤマネコ発見の地の碑 船浮集落の道1 (2011) 船浮集落の道2 (2011)
「イリオモテヤマネコ発見・捕獲の地」は、船浮小中学校のすぐ側にあります。鶏を襲って捕まったそうです。なんと、天然記念物に指定される前は食用に捕獲されていたこともあるそうです。(2007) 港から1本奥に入った通りです。鳥の鳴き声のほかは聞こえません。静かな集落です。
時々、鶏が道の真ん中をのんびり歩いていたりします。
フクギ並木の美しい、趣のある小道です。どこもこのような道ばかりで、船浮に車道はありません。なお、船浮には伝統的な赤瓦の家はありません。
イダの浜への道1 (2007) 上の川(ウイヌカー)1 (2007) 上の川(ウイヌカー)2 (2007)
船浮集落から山を超えてイダの浜へ行く山道です。約10分でイダの浜に着きます。 途中に、船浮地区の水源となっていた所があります。 船浮の水瓶、農業用水、洗濯のすすぎ場としても利用されてきました。(右下の丸い水溜めがすすぎ場です。)

イダの浜への道2 (2007) イダの浜への道3 (2007) イダの浜への出口 (2011)
ここがほぼ峠にあたります。 峠を下ると木々に取り囲まれた道になります。右には浜小屋(海の家)があります。 浜への出口です。
イダの浜1 (2011) イダの浜2 (2011) 旧海軍壕入口 (2011)
白砂の大変美しい浜です。 日の当たり方により海の色が次々に変わっていきます。静かに打ち寄せる波の音が心を癒します。 旧日本軍が掘ったものです。
旧海軍壕内部 (2011) 琉球真珠養殖場 (2011) 船浮集落を後に (2011)
壕の内部ですが、当時のままに残されています。トンネルの先には特攻艇格納庫跡などがあります。 船浮湾は黒真珠の養殖場となっており筏や作業船を見ることができます。 今回の滞在も約2時間程度でした。白浜港まで約10分間の船旅です。
 

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