西表島の展望台   更新 2024.10.22

今回は青字の箇所を追加しました。
 
ここでは西表島の展望台とそこからの眺めを紹介します。

「展望台」 一覧
No. 展望台名 場所 (集落 等) 備考
1. 仲間川展望台 大富
2. 大見謝ロードパーク展望台 高那
3. うなりざき公園展望台 住吉  
4. 浦内川展望台 浦内川左岸
波照山展望台 西表島・南風見  
旧野原崎展望台  


地図1.
  
1.仲間川展望台
 大富遊歩道(西表島縦断路:大富林道)にある展望台で、大富集落端の遊歩道入口から約3,400m進んだ所にあります。
大富遊歩道は車両通行可能な道幅のある道ですが、第二ゲート(竹富町簡易水道浄水場)より先は一般車両の通行は規制されており、車で辿り着くことはできないため徒歩で行くことになります。(第二ゲートから展望台までは約2,000m)

 展望台はスロープのついたコンクリート製・2F構造のしっかりしたもので造られています。
 そしてこの展望台からは眼下に日本最大規模の面積をもつ仲間川流域のマングローブ林が一望でき、その景色は一面、緑の絨毯という言葉が相応しく、雄大な西表の自然を目の当たりにすることができます。
 この緑の絨毯の中に大きく蛇行する仲間川が流れており、タイミングが合えばそこを行き来する遊覧船(観光ボート)やカヌーが見られ、また南方向の遠くには仲間川の河口や海も見ることができます。
 因みに、大富遊歩道(大富林道)はかつて大富と白保集落を結ぶ西表島縦断道路として開発着手された道でしたが、特別天然記念物イリオモテヤマネコの発見を機に、その生息域の保護からこの工事が中断された経緯があります。なお、当時、道路にする予定だったルートは、現在、西表縦断トレイルとして残されていて、西表島の東西を縦断することが可能となっています。但し、縦断する際は入山許可が必要です。(単独縦断は不可)
大富遊歩道散策についてはこちらを参照ください。

 なお手っ取り早くしかも楽に仲間川展望台に行きたいという方は、西表島交通グループの(株)東部交通が期間限定で催行する「展望台トレッキングコース(¥7,000)」がありますので、こちらを利用されると良いでしょう。このツアーは遊覧船を利用し仲間川展望台下にある仲間川中流船着場を経由するものとなります。
 
展望台外観1 展望台外観2 (看板には仲間側展望所と記載)

1Fにはベンチとテーブルが設置されています。
展望台(2F)からの眺望。蛇行する仲間川と雄大なマングローブ林が眺められます。
(1)展望台左端からの眺め。 (2)その右側の眺め。
(3)さらに右側の眺め。 (4)展望台右端からの眺め。
【参考】大富遊歩道(大富林道)第一ゲート。通常このゲートは開けられていているので車の進入は可能です。 【参考】大富遊歩道(大富林道)第二ゲート。ここから先は一般車両の進入はできませんので徒歩となります。


地図2.
  
2.大見謝ロードパーク展望台
 大見謝(おおみじゃ)ロードパークは海中道路から暫く東に行った所にあります。ここにはマングローブの林の中を歩ける遊歩道が整備されていて身近に西表島の自然を感じることができます。また大見謝川では川遊びをすることも出来ます。
 そしてここには海を見渡せる展望台があり、ここからは鳩間島などを一望することができます。
 ロードパークの側には割と大きな駐車場が整備されています。ただしトイレや自動販売機はありません。
     
展望台遠景です。 スロープで登れるようにもなっています。
中央には大きなベンチがあります。 西側には緑のジャングルが迫っています。この下には大見謝が流れています。
北西方向の眺め。 北北西方向には鳩間島が見えます。
北東方向の眺め。 南西方向には「ゲータの滝」が見えます。


地図3.

3.うなりざき公園展望台    
 「うなりざき公園」は、有名な観光地である「星砂の浜」の西側、住吉集落の宇那利崎に位置する公園です。
 かつては「旧太陽の村」があり、長らく廃墟のまま放置されていましたが、今ではその廃墟も撤去されとても立派な公園として整備されています。

 そのうなりざき公園の最も奥(南)にあるのが、「うなりざき公園展望台」です。

 西表島の絶景スポットとして有名で、晴れた穏やかな日には二階建ての展望台から東シナ海のエメラルドグリーンの海を一望できます。更には、無人島である外離島、大きな岸壁の岩屏風や浦内川河口に広がるマングローブ林やなど、西表島ならではの雄大な景色が眺められます。
 また、綺麗なサンセットを見ることのできるスポットとしても知られていて、都合がつけば夕日の時間に合わせて行くのもお勧めです。
 「うなりざき公園」は芝生の手入れがよくされていて、ここにはブランコや滑り台のほか、子どもたちが遊べるアスレチックのような遊具施設もあり、子どもと一緒に遊んで過ごすにはもってこいの所です。
 また海沿いに遊歩道が設けられていますので、海を眺めながら散歩するのもお勧めです。
 更に夜は星空の鑑賞スポットとしても知られています。

 トイレと水飲み場は整備されていますが、売店や自動販売機はありません。
 また駐車場はよく整備されています。
 
うなりざき公園の奥に赤い屋根の東屋が見えます。 これが「うなりざき公園展望台」です。
展望台から公園入口方向(北側)の眺め。遊具は左手奥にあります。 北北西側の眺め。
北西側の眺め。 南西側の眺め。写真中央は外離島。右側にはゴリラ岩が見えます。
南側の岩屏風。 その左手には、沖縄県で最も長い河川の浦内川の河口が見えます。
南東側の月ケ浜方向の眺め。右手には浦内川が見えます。展望台下のエメラルドグリーンの海はとても綺麗です。 東側の眺め。公園の端にはウッドデッキの遊歩道が造られています。


地図4.

4.浦内川展望台    
 浦内川は約18km、11本の支流を含めると全長約39kmと沖縄県最長の川で、流域は亜熱帯の動植物の宝庫です。
 この浦内川下流に架かる浦内橋の左岸(干立集落)側にあるのがです。展望台からは広大なマングローブ林が眺められ、特に河口域の干潮時と満潮時で景色が大きく異なるのには見ごたえがあります。
 ただ展望台はあまり高くないため眺望があまり良いとは言えないのが欠点です。
 なお展望台の近くでは浦内橋の架け替え工事が行われています。新しい橋の完成には10年ほどかかるそうです。

 なお浦内川展望台には駐車場はありません。このため見学される際は路肩に駐車してください。
 また、トイレや水飲み場、自動販売機はありません。
 
浦内橋側から眺めた浦内川展望台。   干立集落側から眺めた浦内川展望台。
展望台内の様子 展望台からの南西側(干立集落側)の眺め。
展望台からの北西方向の眺め。 展望台からの北側の眺め。一面のマングローブ林と浦内川河口が見えます。
浦内川河口の様子 カヌーなどのアクティビティを楽しむ人たちが見えます。
展望台からの南東方向の眺め。わずかに浦内川が見えます。 展望台からの南側の眺め。かつてここには水田が広がっていたようです。


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