伊古桟橋(黒島) 更新 2021.04.24
今回は地図の修正を行いました。
伊古桟橋は黒島の伊古集落の北岸(ちょうどハートアイランドと呼ばれる黒島の、そのハートの真ん中の窪んだ場所)にある、1935年(昭和10年)に建設された桟橋です。(元々は1924(大正13)年に築造の木造の桟橋でしたが、1933(昭和8)年の台風で破壊されたため再建されました。)
伊古集落は、その昔、沖縄本島の糸満から移り住んだ漁師(海人:うみんちゅ)の集落でした。 戦前に出来たこの桟橋は、伊古集落が漁業で栄えていた頃は盛んに利用されていましたが、今では使われておらず、代わりに島に訪れる人の観光名所や地元の人の釣り場になっています。
伊古桟橋は、全長が354m、幅が4.25m、高さ1.8mの石造及びコンクリート造りで、表面はモルタル塗にされています。
かつて、桟橋の先端部に行く途中に大きく崩壊した所が2箇所あり、大型の台風が来る度に、少しずつ損壊の程度がひどくなっていました。しかし、2013年6月に補修が行なわれ、先端まで行けるようになりました。 桟橋の先端部には4本の係船柱と荷置き場、荷揚げ場がありますが、先端まで行く価値は十分あるかと思います。
先端近くまで行き、かつタイミングよく満潮時であれば、あたかも海中に立っているような感覚で、ほぼ360度に広がる美しい海の景色を堪能することができます。 遠浅で魚も間近に見ることができます。 逆に干潮時ですと桟橋周辺はかなりの浅瀬のため、見渡す限り干上がってしまいます。 行かれる際には潮の干満をチェックしてから行くとよいでしょう。
伊古桟橋は、島の漁業の近代化を支えた大規模構造物として、2005年(平成17年)12月26日に国の登録有形文化財に登録されました。
【注】 |
(1) |
稀に風雨の激しい時(当然台風も含みます)の満潮時に、桟橋の先端部に行かれる方がおられます。
大変危険ですので決してそのようなことはしないで下さい。 |
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(2) |
レンタサイクルで島内を観光される方で、自転車を降りて散策される際は、必ずバッグは持ち歩く(身から離さない)ようにしましょう。黒島は別名「カラスアイランド」でもあるため、いたずらをされることがありますので注意して下さい。 |
地図
1.伊古桟橋への道 |
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伊古集落から桟橋に抜ける道は両側が森になっていて、浜の近くになると先の海が大変美しく見えるようになります。 |
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伊古集落から桟橋に抜ける道(1) |
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伊古集落から桟橋に抜ける道(2) |
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伊古集落から桟橋に抜ける道(3) |
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伊古集落から桟橋に抜ける道(4) |
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2.登録有形文化財の碑 |
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登録有形文化財の碑が設置されました。桟橋の手前、海に向かって左手側にあります。 |
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3.伊古桟橋 |
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伊古桟橋は潮の干満で景色が大きく変わります。時間があれば先端部近くまで歩いてみるとよいでしょう。 |
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干潮時の桟橋(1) 向いの島影は石垣島です。 |
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干潮時の桟橋(2) |
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干潮時の桟橋(3) 2012/05/01撮影 |
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干潮時の桟橋(4) 崩壊個所の拡大 2012/05/01撮影 |
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引き潮時の桟橋 |
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満潮時の桟橋 |
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崩壊個所修復後の伊古桟橋 2013/07/07 撮影 |
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同上 先端部の様子 2013/07/07 撮影 |
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