平得・真栄里の豊年祭（ムラプール）2019

平得・真栄里の豊年祭（ムラプール）2019　　作成　2019.11.30

　２０１９年の石垣島の平得・真栄里地区の豊年祭（ムラプール）は、７月２７日（土）の１７時頃から２０時半頃までの間、「大阿母御獄（ﾎｰﾙｻﾞｰｵﾝ：ｵｵｱﾓｵﾝ）」において開催されました。

　豊年祭は、今年の稔りに感謝し、来夏世(ｸﾅﾂﾕ)の五穀豊穣や住民の無病息災を祈願するものですが、一日目はオンプールと呼ばれ、各集落の御嶽に収穫物をお供えして舞踊などを奉納し、次の豊作を祈願するもので、二日目はムラプールと呼ばれ、奉納芸能などを中心とした神事（お祭りみたいなもの）となっています。（地区によっては一日だけのところもあります。）

　平得・真栄里地区の豊年祭（ムラプール）は、１７時頃から御嶽前で旗頭が行き来する「ヤーライ」から始まり、クバ扇を手にした神司たちによる世願い（ユーニガイ）」と独特の巻踊りが奉納されました。旗頭奉納では平得東、平得西、真栄里、ＪＡおきなわ、平得青年会、大浜中、平真小など計１０基が奉納されました。その後、公民館長の挨拶や中山石垣市長の祝辞があり、ひき続き、大浜中・平得地域生徒会のイリク太鼓を先頭に、平真小マーチングバンドレインボーや大浜中・石垣第二中学校郷土芸能部による奉納芸能が奉納されました。

　その後も平真小学や真栄里・平得婦人会などの数々の奉納芸能が奉納されました。そして日が沈み、辺りが暗くなると松明が灯され、東西から板舞台に乗った武将が鎌と槍を手に繰り広げられる勇壮なツナヌミンが演じられました。
　そして、最後は、住民たちによる大綱引きで終了しました。大勢の観光客なども交えた四ケ字の大綱引きとは違って、地元民中心の綱引きも良いものです。

※	最初から見学されるのであれば、１７時までには大阿母御嶽に到着しておかれることをお勧めします。（念のため、八重山毎日新聞や石垣市役所のＨＰなどで、その年の開催時刻を事前に確認するようにして下さい。）
※	会場付近には駐車場はありませんので、極力、公共交通機関等を利用されることをお勧めします。

１．平得・真栄里地区の豊年祭（ムラプール）の行われる「大阿母御獄」の地図

２．平得・真栄里の豊年祭（ムラプール）２０１９の様子

まずは御嶽前で旗頭が行き来する「ヤーライ」から始まります。旗文字の「瑞雲」は平得地区のもので、「天恵」は真栄里地区のものです。		少しずつ旗頭が増えていきます。

Ａおきなわ・石垣市役所・大浜中・平真小児童会などの旗頭も加わります。

クバ扇を手にした神司たちが世願い（ユーニガイ）」と独特の巻踊りを行い豊作に感謝しました。		全ての旗頭が揃い、計１０本となりました。

平得公民館副館長による開式のことばです。		平得公民館館長による主催者挨拶です。

石垣市長による来賓挨拶。		ＪＡおきなわ八重山地区本部。本部長による乾杯の音頭。

大浜中・平得地域生徒会によるイリク太鼓です。

続いて大浜中・真栄里地域生徒会によるイリク太鼓です。

「平得婦人会」による「平得世果報節」です。

「平真マーチングバンドレインボー」と「平真小学校児童会あこう子パレード」による校歌演奏などです。



「へいしん子ども園」による「ぷちぷち海ぶどう」

「こどもの家保育園」による「ちょっとちょっちゅねー」

子供たちも小さな頃から旗頭奉納を行います。

ここからは「ぴさいゆんたくサロン会」による「これから音頭」（いきいき１００歳体操）です。

大浜中学校郷土芸能部による「まみとーま」です。




石垣第二中学校郷土芸能部による「山いらば」です。

日頃の練習の成果がよく表れています。とてもよく揃っていました。

「大浜中学校・平得地域生徒会２・３年生の女子」による「校歌ダンス」です。

「平真小学校１・２・３分会」による「子ども神輿」です。		なお、御輿は八重山の文化には本来無いものです。

真栄里婦人会による「真栄里小唄」

途中からは「四つ竹」を持って踊ります。

ここからは平得２班による「繁昌節・崎山節」？		衣装も綺麗です。

？？

平得３班による「まんがにすっちゃ」？

平得１班による「おーりたぼーり八重山へ」（多分）

平得４班による「鳩間の港」

奉納芸能の最後は平得青年会による「ザ・余興」

残念ながら年寄りにはこれが何の決め技か分からない。

		何となくカッコ良く終わった！

各団体の奉納終了後、旗頭の奉納やガーリーがあります。		暗くなっると旗頭にも点灯されます。

周りの照明が消されて松明だけの明りになり、ツナヌミンが始まります。東西から武者が登場します。

観客は指笛を鳴らし、盛り上げます。		ツナヌミンでは、勇壮な武者の戦いが演じられます。

武器は鎌と槍です。傍で見ると、結構迫力があります。

こちらは拝殿の神司さんたちです。

ツナヌミンに続き、大綱引きで祭りが締めくくられます。		これは東の綱と西の綱を結び合わせるところです。

地域住民や観光客が東西に分かれて綱引きが始まりました。		老人を綱の上に乗せたりもしてます。

		今年は東が勝ちました。時刻は２０時３０分過ぎです。