権現堂(石垣島)  作成 2012.08.25

 権現堂は、薩摩藩が尚寧王に寺社の建立を進言したことから1614年(慶長19)に桃林寺(権現堂に隣接)と同時に創建されました。祭神は熊野権現を勧請したもので、八重山における寺社建立のはじめであり、貴重な文化遺産となっています。
 切妻造りの薬医門、室内に土間を取り込み両脇に祭壇を配した拝殿、棟上の火焔宝珠、竜頭等細部手法に特色をもつ神殿からなり、それぞれが軸線上に建造されています。御神体の宝鏡は銅製で琉球最古のものといわれ、ほかに木彫りの仏像も併祀されています。
 1771年(明和8)の大津波により潰滅しましたが、1786年(天明6)に再建されました。その後、1882年(明治15)に神殿を改建、1910年(同43)に一部修復されました。太平洋戦争で大破しましたが、1947年(昭和22)に修復されました。また、1973年(同48年)、1978年(同53年)に部分修理が加えられ、1985年(同60年)、薬医門、拝殿、扉絵を含む神殿及び石牆(石垣)が修理されました。

 戦災で伝統的な建造物の多くを失った沖縄においては、本格的な近世社寺建築の唯一の遺構であり、また、我国の最南端に位置する遺構となっています。権現堂は、1981年(昭和56年)6月5日に国の重要文化財に指定されました。

 権現堂は、市内・ゆいロード沿いにあります。是非、宮良殿内や八重山博物館と共に訪れ、八重山の歴史や文化に関心を持って頂ければと思います。
  【権現堂の見学について】   住所 : 石垣市字石垣285番地
                     入場無料

地図


 
1.権現堂 拝殿
 権現堂は八重山で初めて建てられた寺社です。室内に土間を取り込み両脇に祭壇を配した拝殿となっています。
表門からの眺め 表門、拝殿、神殿が一直線上に配置されています。

2.権現堂 神殿
 牡丹の浮彫りを付けた棒状の肘木、波と鬼を彫った板蟇股、唐獅子をはめ込んだ登高欄、竜を刻んだ方立など、本土の神社建築にはあまり見られない特徴ある造りとなっています。
神殿全景 神殿側面から
棟上の火焔宝珠 同じく棟上の龍頭(左右同様の造りとなっています) 
両袖にある象の彫り物(左右同様の造りとなっています)  権現堂 説明石碑
獅子(龍?)の描かれた扉 「特別重要文化財 権現堂神殿」碑

3.権現堂 表門・石垣
 沖縄独特の建築様式となっています。
切妻造りの薬医門 石牆(石垣)
 
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