八重山の気候・シーズンマップ  更新 2008.9.15 


1.気象データ (1)日平均気温の月平均値の推移
(2)降水量の月毎の推移
(3)日照率の月毎の推移
について、1988〜2007年までの過去20年間のデータを載せています。
2.八重山シーズンマップ 各月毎の最高・最低温度、海水温度、季節感、服装、海水浴の可否、イベントなどについて載せています。その他、
(1)気候に関する補足
(2)八重山の旅にお勧めの時期
についても載せています。

 八重山は亜熱帯海洋性気候に属しているため、気温は年間差が少なく、夏でもそれほど高くはなりません。
 しかし、太陽の直射は本土と比較すると非常に強く、冬でも汗ばむこともあり、また真夏は耐え難いほどの暑さになります。
 また、島であるが故に、風の強い日も多く、体感温度はそれにかなり影響され、特に冬は寒暖計の目盛以上の寒さを感じることもあります。
 加えて、年間を通じて、天気の変化が早く、また非常に局地的に雨が降ることもよくあります。

1.気象データ

 (1)日平均気温の月平均値の推移 (1988-2007の20年間のデータ)

 (2)降水量の月毎の推移 (1988-2007の20年間のデータ)

 石垣島では、7月の降水量は意外と少ないのが特徴です。 しかし、8〜10月はやはり台風の影響もあり降水量は多くなります。
 また、冬場(12〜2月)の降水量も、札幌と同じくらいの量があることが特徴です。

 (3)日照率の月毎の推移 (1988-2007の20年間のデータ)

 石垣島では、6〜9月までは他の都市と比べると高い日照率となっていますが、それ以外は他の都市よりも低いのが特徴です。
 南の島ということから、年中を通じて燦々と照りつける日が続くイメージがあろうかと思いますが、夏場を除けば東京・札幌よりも日照率は低いところなのです。


2.八重山シーズンマップ

 (※ 最高・最低温度は1971〜2000年までの月平均値)

10 11 12
平均温度 18.9 19.2 20.8 23.4 25.8 28.1 29.5 29.2 27.9 25.7 23.2 20.5
最高温度 20.9 21.1 23.2 25.8 28.1 30.3 31.8 31.5 30.5 28.4 25.4 22.4
最低温度 16.1 16.4 18.3 21.0 23.5 26.0 27.3 26.8 25.5 23.5 20.6 17.7
海水温度 21.4 21.2 22.3 24.1 26.0 27.7 29.1 28.9 28.3 26.7 24.5 22.5
季節 早春 陽春 若夏 真夏 晩秋
二月風廻り(ニンガチカジマーイ) うりずん 小満芒種(スーマンボースー:梅雨)   真南風(マフェー:真夏に吹く南風) 新北風(ミーニシ:夏の終わりをつげる北風)
天候 北風が吹いて寒さが続きます。曇りがちで小雨の降る日が多いのですが、気温が20℃を超えることもあります。花が一斉に咲き始める季節です。 海は少し冷たいのですが、汗ばむ日も多くなります。日本一早い海開きが行われます。デイゴが咲き始めます。低気圧の発生で海が時化ることの多い季節です。 「うりずん」と呼ばれる爽やかな最も過ごし易い季節です。天気も安定してきます。 GW明けぐらいから梅雨入りします。本土と異なりあまりジトジト感はありません。高温多湿の日が多いのですが、晴れれば日差しは強いです。 暑さも最高潮で、海の色が最も美しい季節です。日差しが強烈なため紫外線には注意が必要です。しかし木陰に入ると海風があり、割と涼しく感じることができます。なお、台風の襲来に注意しなければならない季節です。 徐々に気温が下がり始めますが暑さは続きます。海水温は高くまだまだ泳げます。過ごし易い気候が続きます。 11月頃までは半袖で過ごせる日も多くあります。北風が吹き肌寒くなりますが晴れた日は汗ばむこともあります。
服装 カーディガン・パーカーまたはセーター等。風が強い日には体感温度が低く感じられるので厚手の服も準備した方がよいでしょう。 薄手の長袖。朝晩は冷え込む時があるので、はおれる上着があれば便利です。 半袖シャツ・Tシャツ・短パンなど。紫外線対策、冷房対策のために長袖シャツも持参した方がよいでしょう。 薄手の長袖。朝晩は冷え込む時があるので、はおれる上着があれば便利です。 1−2月と同様。
海水浴                        可能                  →
イベント ●やまねこマラソン(西表島) ●トライアスロン(石垣島) ●アンガマ(石垣島) ●石垣島まつり
●牛まつり(黒島) ●鳩間島音楽祭 ●とぅばらーま大会(石垣島)
●海びらき ●ハーリー・海神祭 ●ムシャーマ(波照間島) ●竹富島の種子取祭

 (1)気候に関する補足

 年間を通して、月平均気温が最も高い7月の29.5℃と最も低い1月の18.9℃の差は10.6℃、また日最高気温31.8℃(7月)と日最低気温16.1℃(1月)の差は15.7℃であり、亜熱帯地域というだけあって、他の地域と比較すると温度差は小さくなっています。
 南の島というと、とかく夏はたまらなく暑いというイメージがあるかもしれませんが、夏場の最高温度は高くても31〜32℃までであり、猛暑日となることはありません。 但し、最低気温は毎日25℃を越え、熱帯夜が続くこととなります。
 木陰で風が吹けば過ごしやすいのですが、日差しのある所では熱中症になる可能性が高くなるため、水分・塩分の摂取を怠らないことが重要です。

 

時期 天候 服装
冬:12〜2月 北風が吹き、曇った肌寒い日が続き、雨もよく降ります。気温は15℃前後なので、それほど寒いわけではないのですが、風が強いため体感気温は相当寒く感じます。但し、たまに日中は汗ばむ暖かい日もあります。  服装は長袖シャツにウィンドウブレーカーやフリース、カーディガン。なお、暖かい日に備えて半袖シャツやTシャツも用意した方がよいでしょう。
春:3月

南風が吹くようになり、日中は気温が20〜25℃まで上がり、暑さを感じる日もあります。一週間おきくらいに周期的に天気が変わり、北風が吹き、雲って肌寒い日もあります。

薄手の長袖。朝晩は冷え込む時があるので、はおれる上着があれば便利です。
初夏:4月〜5月上旬

「うりずん」と呼ばれ、沖縄では最もよい季節とされている時期です。最高気温は25℃を越えるようになり、夏を感じるようになります。年によっては1〜2個、台風が来ます。 

半袖、半ズボンでOK。但し、日差しが強いので、油断すると日焼けで痛い目に遭うこともあります。夜は気温が下がるので、薄手の長袖と長ズボンもあった方がよいでしょう。

梅雨:5月中旬〜6月中旬 ゴールデンウィークを過ぎると梅雨に入ります。前線が停滞して雨の降る日の多い時期となりますが、本土のような梅雨と異なり、晴れ間も多くあります。 服装は、半袖、半ズボンでOK。日差しは痛いくらいの強さであるため、帽子を忘れないこと。日焼けに要注意です。日に焼けたくない人、肌の弱い人は、薄手の長袖と長ズボンで日差しを遮るようにしてください。また、雨具も忘れないようにしてください。
夏:6月下旬〜9月

本土が梅雨に入る頃に梅雨明けとなり本格的な夏を迎えます。毎日毎日、最高気温は32℃前後(35℃を超える猛暑日となることはありません)、最低気温も27℃前後と、暑い日が続きます。日中は海からの風があるので、日かげの風通しのよいところで何もしなければ、東京の夏より快適です。日なたで風の通りが悪いところで体を動かすと、とんでもないことになりますが、夜は風が止んでしまうので、クーラーがないとかなり寝苦しくなります。

スコール(通り雨)が毎日のようにありますが、局地的で、降水量としては少ないです。但し、その雨の降り方は土砂降りで、雨具を持っていないとずぶ濡れになります。

この時期は大きな台風が来襲します。意外かもしれませんが、八重山のすぐ近くで熱帯低気圧から台風に変わることがよくあります。天気予報で、急に台風の話がされるような印象を持つかもしれませんが、熱帯低気圧の状態では、天気予報であまり大きく取り上げることがありませんので、天気図で熱帯低気圧がどのあたりにあるのかについて把握しておくことも大切です。

秋:10〜11月 10月にはいると、新北風(ミーニシ)と呼ばれる強い北風が吹くようになります。そんな風が吹く日は曇って海も荒れ、西表島西部の港(上原港)への船便は欠航します。

11月になると少し天気が持ち直し、本土の秋のような天気になります。気温は20℃を越えるので、かなり暖かく感じます。

日中は半袖で大丈夫です。夜は半袖では寒く感じる日もあります。風の強い日はウィンドウブレーカーが欲しくなります。

 (2)八重山の旅にお勧めの時期

1. 八重山の旅をするのにお勧めの時期としては、4月中旬頃〜5月の連休頃まで(梅雨入り前まで)にかけての爽やかな時期、いわゆる「うりずん」が、最も良いかと思います。島が美しく輝く季節です。
2. その次は、梅雨明け後から7月初め頃、この時期はまだ台風もあまり来ず、天気も割と安定しています。ハーリーなどの島の祭りも楽しめます。但し、紫外線には充分な注意をはらうことが必要です。
3. 3番目は10月末頃から11月中旬頃。新北風が吹くこともありますが、この時期には台風も来なくなり、天気も割と安定しています。竹富島の種子取祭や石垣島祭りなども楽しめます。
 なお、八重山では、冬季はいわゆる雨季にあたり、雨が降って当たり前、曇っていればラッキー、晴天ならば奇跡、というくらいの気持ちを持つことも大切です。 過去には1ケ月に1日も晴天のなかった記録もあります。  

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