奄美大島以南に生息する大型の常緑木性シダで、日本では最大のシダ植物です。八重山では森林部でよく見られます。高さが5~6m、最大で10mになり、葉だけでも2m以上はあります。幹には楕円形の模様が多く、蛇のような柄をしていますが、これは成長に伴って葉柄が枯れて落ちた痕跡です。新芽は幹の頂部より伸び、葉柄部から葉がゼンマイのような形状となった後に開いて成熟します。約3億6千万年前から存在しているとされ、生きた化石と呼ばれます。
新芽および、高く成長した幹の芯は食べる事ができます。
[石垣島にて]
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胡椒科の植物で、日本で唯一作られる香辛料として有名で、「ピパーズ」、「ピィヤーシ」「フィファチ」とも呼ばれます。
実を乾燥した後で粉末にして使います。
コショウのような味ですが、独特の甘い香りがし、口に入れるとピリっとくる辛味が食欲を増進してくれます。沖縄そばやうどんにかけたり、野菜炒めや肉料理などにかけ独特の香りを楽しむことができます。
[竹富島にて]
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ヤシ科ビロウ属の常緑高木で、沖縄ではクバと呼ばれます。
葉は掌状に広がり、ワシントンヤシにも似ますが、葉先が細かく裂けて垂れ下がるのが特徴です。
東アジアの亜熱帯(中国南部、台湾、南西諸島、九州と四国南部)の海岸付近に自生し、北限は福岡県宗像市の沖ノ島です。沖縄などでは庭木・街路樹に用いられるほか、葉は扇や笠に利用され、また若芽を食用にします。
[鳩間島にて] |
セリ科カワラボウフウ属の海岸に生える多年草で、別名「長命草」です。条件がよければ1メートくらいの高さになります。本州、四国、九州、沖縄に分布しています。
標準的な花期は7月から9月ですが、南の暖かい地方ではほとんど一年中花を見ることができます。ボタンボウフウ(牡丹防風)の名は葉が牡丹に似ていて風邪薬に利用されるところから付けられたものだそうですが、葉や根は食用にもなるので食用防風とも呼ばれます。
与那国島では町をあげ長命草茶や長命草青汁などの販売に取り組んでいます。
[与那国島にて] |