植物等の持ち出し規制  更新 2015.06.13 

 
 沖縄県全域には、サツマイモなどの農作物に大きな被害を与える病害虫が発生しています。
 
これらの病害虫のまん延を防ぐため、これらの地域からの対象病害虫・その寄主となる植物を本土へそのまま持ち込むことは法律によって規制されています。
 この法律に違反すると病害虫・植物を処分されたり、罰せられることがありますので、注意してください。
 
持ち出せないもの (移動規制品目など)
・サツマイモ(紅いも等)、ヨウサイ(空芯菜、エンサイ)、アサガオ、グンバイヒルガオ等の生茎葉及び地下部
・カンキツ類[タンカン、ポンカン、シークワーサー(ヒラミレモン)、ミカン、レモン等]、ゲッキツ、サルカケミカン、ワンピ等の苗木・穂木類
(アリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、サツマイモノメイガ、アフリカマイマイ、カンキツグリーニング病、ミカンキジラミなどの病害虫が発生します。)
  
No. 規制品目等 写真(例)
1. サツマイモ (紅イモ等)
(ヒルガオ科 サツマイモ属)

サツマイモ、紅イモ、シモンイモ、安納イモなど。
つるや葉(カンダバー)も、同様に持ち出せません。

規制対象害虫:アリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、サツマイモノメイガ
2. ヨウサイ
(ヒルガオ科 サツマイモ属)

沖縄方言名:ウンチェー、ウンチェーバー
空芯菜、エンサイの登録商標もあります。
茎の芯は空洞になっています。
炒め物やスープにして食べます。

規制対象害虫:アリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、サツマイモノメイガ
3. グンバイヒルガオ
(ヒルガオ科 サツマイモ属)

花は紅紫色、海岸の砂浜に多く見られます。
ほふく性の草本で、葉の形は軍配に似ています。

規制対象害虫:アリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、サツマイモノメイガ
4. モミジバアサガオ
(ヒルガオ科 サツマイモ属)

花は紅紫色、つる性の草本で、葉の形はモミジに似ています。
別名は、モミジヒルガオ、タイワンアサガオ、モミジバヒルガオ

規制対象害虫:アリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、サツマイモノメイガ
5. アサガオの仲間
(ヒルガオ科 サツマイモ属)

アサガオもサツマイモの仲間です。
通常のアサガオの他、セイヨウアサガオ、
緑のカーテンとして利用される宿根アサガオなどを含みます。

規制対象害虫:アリモドキゾウムシ、イモゾウムシ、サツマイモノメイガ
6. カンキツ類 (苗・枝・葉)
(ミカン科 カンキツ属)

沖縄で見られるカンキツ類には
シークワーサーやタンカン、レモン、コブミカンなどがあります。

規制対象病害虫:カンキツグリーニング病菌、ミカンキジラミ
7. ゲッキツ (苗・枝・葉)
(ミカン科 ムラヤ属)

沖縄方言:ギギチ  (別名:シルクジャスミン)
沖縄では、庭木、盆栽、生垣としてよく用いられます。
果実は熟すると赤色になります。

規制対象害虫:ミカンキジラミ
8. オオバゲッキツ (苗・枝・葉)
(ミカン科 ムラヤ属)

通称カレーリーフ。 別名ナンヨウザンショウ、カレーの木
インド原産で、葉がスパイスとして用いられます。

規制対象害虫:ミカンキジラミ
  
 【注意】
1. サツマイモ(生塊根)については、決められた消毒をすれば本土に持ち込むことができます。
2. カンキツ類及びゲッキツの苗木については、検査を行い、合格すれば持ち出すことができます。但し、カンキツ類については、精密検査が必要なため、検査には1年以上の期間が必要です。
3. サツマイモであっても、加工品や焼いたりゆでたものなどは移動規制の対象とはなりません。
4. 以前は移動規制の対象であったカンキツ類・マンゴウ・パパイヤなどの果実、ゴーヤ(ニガウリ)・スイカなどの果菜類については、現在では自由に持ち出すことができます。
 ※ なお移動制限の原因となる病害虫の詳細については、植物防疫所のこちらページを参照して下さい。
 

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