八重山の野鳥  更新 2017.07.15

 ここでは八重山で出会った野鳥を紹介します。
 亜熱帯気候の八重山は、日本で有数の渡りの中継地点となっているため、季節の変わり目には数多くの鳥を見ることができます。
 また、本土で夏鳥と言われる鳥が八重山では冬鳥として越冬しているものもいます。例えば本土では通常、春から夏に見られるツバメは、八重山では一般に秋から冬にならないと見ることのできない鳥となっています。
 また、八重山では国指定特別天然記念物のカンムリワシをはじめ独特な固有種を見ることができます。加えて、八重山で繁殖する陸鳥の多くは固有の亜種となっており、これらの亜種は本土のものと比較すると全般的に濃い色や黒っぽい色をしていたり、小型のものが多いようです。

 このほか、八重山が北限になっている鳥も何種類もいます。

(※今回はNo.19を追加し、他の青字の項目は一部写真の差替えをしました。

1. カンムリワシ 2. リュウキュウアカショウビン
3. リュウキュウサンショウクイ 4. リュウキュウサンコウチョウ
5. ムラサキサギ 6. ダイサギ
7. チュウサギ 8. アマサギ
9. コサギ 10. ズグロミゾゴイ
11. リュウキュウズアカアオバト 12. リュウキュウキジバト
13. シロハラクイナ 14. タゲリ
15. インドクジャク 16. コウライキジ
17. ツバメ 18. セイタカシギ
19. リュウキュウメジロ    

1.カンムリワシ

タカ目タカ科カンムリワシ属に属するカンムリワシは、国指定特別天然記念物(絶滅危惧種ⅠA類)で、石垣市の市鳥に指定されています。
冠羽からその名のついた、八重山を代表する鳥です。
西表島と石垣島に生息しており、森林内に限らず電線や電柱の上などにとまって餌を探している姿がよく見かけられます。
カエルやトカゲ、ヘビなどを捕食する猛禽類ですが、八重山での生息数は100~200羽と言われています。

頭の後ろの羽を立てた姿がカンムリのように見えます。

2.リュウキュウアカショウビン

ブッポウソウ目カワセミ科に属するリュウキュウアカショウビン(ゴツカル、ゴッカーロ)はアカショウビンの亜種で、翼上面と体上面の紫色光沢が強く、腰中央の縦線は青味が強く、幅広いのが特徴です。体の大きさはカワセミを二まわり大きくした程度です。 リュウキュウアカショウビンは、春の訪れを告げる鳥で、3月中旬頃に渡ってきます。
島で繁殖、子育てをし、夏の終わりと共に南方に渡っていきます。

キュロロ・・・・・・と尻下がりに高い澄んだ声で鳴くので、居場所は分かるのですが、姿を見るのは簡単ではありません。
森・湿地や渓流で、サワガニ、ムカデ、カエルなどを餌にしています。
姿を見つけても、私にとってはなかなか撮影するのが難しい野鳥の1種です。
美しいその鳴き声は初夏の訪れをあらわし、ゴッカルが鳴くとタコが巣穴の入り口を塞ぐ、と言われています。
背中に白い斑点がありますが、西表島の昔話によればそれはカラスの糞ということらしいです。

3.リュウキュウサンショウクイ

スズメ目サンショウクイ科の亜種の小鳥で、ピリリリ・ピリリリと鳴きます。サンショウクイと比べると全般的に黒味を帯びているように見えます。 サンショウクイは冬季には東南アジアへ南下し越冬する夏鳥ですが、リュウキュウサンショウクイは周年生息する留鳥です。声も姿も大変美しい小鳥のひとつです。

4.リュウキュウサンコウチョウ


上下共♂

上下共♀
リュウキュウサンコウチョウはスズメ目カササギヒタキ科に分類される鳥類で、八重山には夏鳥として渡来します。
雄はくちばしと眼の周囲(アイリング)が鮮やかなコバルトブルーで、体の3倍以上も伸びた尾羽が特徴的です。
雌は雄ほど光沢がなく、背中、翼と尾が茶褐色をしています。アイリングは雄より細いです。雄の尾羽は渡りの前に抜け変わり、雌と同じくらいの長さになるそうです。

5.ムラサキサギ

コウノトリ目サギ科アオサギ属に属するムラサキサギは、八重山では西表島・石垣島に分布している留鳥です。 単独で行動することの多い鳥で、絶滅危急種に指定されています。何を食べるのかと見ていると、何と野ねずみを丸飲みしていました。

6.ダイサギ

コウノトリ目サギ科アオサギ属に属するサギで、全身の羽毛が白色の白鷺の一種です。八重山では、冬鳥の亜種ダイサギと、夏鳥の亜種チュウダイサギの2種が見られます。 魚を捕まえる時は水の中でじっと立ち、魚が近くに来ると素早く捕まえます。

7.チュウサギ

コウノトリ目サギ科アオサギ属に属するチュウサギは、コサギより大きくダイサギよりも小さい留鳥です。
牛の友達で、牧場や田畑で餌(主に昆虫)を食べている姿をよく見ることができます。

8.アマサギ

コウノトリ目サギ科アマサギ属に分類される鳥です。本種のみでアマサギ属を構成しています。白いサギでは最小です。
冬羽は全身白くなりチュウサギに似ていますが、夏の繁殖期になると、頭、胸、背中の羽毛が薄いオレンジ色「亜麻(アマ)色」に変わります。
他のシラサギと一緒に水田、沼地、湿地、草原などで餌をさがし過ごしています。
牛やトラクターの周りに群れて、飛び出す虫をねらう習性があります。

9.コサギ

コウノトリ目サギ科シラサギ属に分類される鳥で、八重山では留鳥です。嘴が黒いのが特徴の一つです。 各地の水田や川辺、海岸などで姿をよく見ることができます。

10.ズグロミゾゴイ

コウノトリ目サギ科ミゾゴイ属に属する留鳥で、石垣島、西表島、黒島に分布しています。群れを作らず単独でいることの多い鳥で、危険を察知すると直立してじっとしています。 地面で好物のミミズを採餌している姿をよく見かけます。
こちらは幼鳥です。

11.リュウキュウズアカアオバト

ハト目ハト科に分類される鳥です。
全体的にオリーブ色で、頭頂から背中、尾までが灰緑色、額から喉、胸にかけては暗い黄緑色で風切羽は黒褐色です。
台湾の亜種は、和名の由来となった頭の上部に赤色の部分がありますが、日本の亜種には赤色部はありません。

日本には、亜種リュウキュウズアカアオバトとチュウダイズアカアオバトの2亜種が生息していますが、両者の違いは体の大きさ(亜種リュウキュウズアカアオバトの方が一回り大きい)くらいです。

12.リュウキュウキジバト

ハト目ハト科キジバト属に分類される鳥で、奄美諸島、琉球諸島に分布しています。平地から山地の林に生息し、市街地の公園や庭にもいます。
林や田畑、草原、公園などの地上で食物をとることが多く、草の実や果実などのほか、小型昆虫も食べます。
林や街路樹などの枝の上に皿型の粗雑な巣をつくり、春から秋までに数回繁殖します。デデポーボ、デデポーボーと鳴きます。
リュウキュウキジバトは、九州以北に生息するキジバトと比較して翼長・尾長が短く、濃色で頭が淡いのが特徴です。

13.シロハラクイナ

ツル目クイナ科シロハラクイナ属に属する留鳥です。
顔から腹までが白いのでこの名があります。あまり飛ぶのが上手ではないため、道路に歩いて出てきて交通事故に遭う(轢死する)代表的な鳥です。鳥類や動物の生命を守るためにも、八重山では車のスピードを落として通行しましょう。
結構、警戒心の強い鳥で、カメラを向けるとすぐに走り去られてしまいます。

14.タゲリ

チドリ目チドリ科タゲリ属に属する留鳥です。
夏季にユーラアシア大陸で繁殖し、冬季は越冬のため飛来する冬鳥です。見通しのよい開けた場所に群れでいることが多く、また警戒心の強い鳥です。

15.インドクジャク

キジ目キジ科クジャク属に属する鳥ですが、いわゆる外来種(移入種)で、原産地はインド亜大陸・スリランカです。
八重山では最初に新城島に導入され、その後、小浜島のリゾートに持ち込まれ、観賞用として各地に寄贈されました。しかし台風や管理の不備により各地で脱走し、現在では野生化しています。
駆除も行なわれていますがなかなか困難で、在来の小動物(昆虫・爬虫類等)の減少原因ともなっています。
長距離を飛ぶことは少なく、主に歩いて活動し、朝夕は「ニャオー、パオーン」などと鳴きます。

16.コウライキジ

キジ目キジ科キジ属に属する留鳥です。
本来は中国東北地方南部、中国の北東部、朝鮮半島、チェジュ(済州)島に分布している鳥ですが、近年は国内の各地に放鳥され野生化しています。
雄は頸によく目立つ白い頸環斑(環)があり、胸腹部や背は日本に分布するキジと違って緑紫色ではなく黄褐色をしています。

17.ツバメ

スズメ目ツバメ科ツバメ属に属する鳥です。
北半球の広い範囲で繁殖する旅鳥(いわゆる夏鳥)で、八重山では主に春と秋の渡りの途中で見かけられます。

18.セイタカシギ

チドリ目セイタカシギ科セイタカシギ属に属する鳥です。
ヨーロッパ、アフリカ、アジア南部を中心に広く分布しています。
脚が非常に長く背が高いのが特徴です
。八重山では冬季に越冬のため飛来する冬鳥のようです。
 

19.リュウキュウメジロ

スズメ目メジロ科メジロ属に属する鳥です。
奄美大島以南の南西諸島に分布し、外見はメジロとヒメメジロの中間の特徴を有しています。よく群れで行動しています。
 
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