在りし日の「仲道の三番アコウ」
オオバアコウは、クワ科・イチジク属の常緑高木で、ガジュマルやアコウと同じく、気根を垂らして寄生主の木を絞め殺してしまう「絞め殺しの植物」として知られます。幹から多数の気根を出しますが、支柱根にはなりません。イチジク状花序をつけ実は熟すると白色となります。 |
2021年7月23日、石垣島を暴風域に巻き込んだ台風6号(In-fa:インファ)によって、この「仲道の三番アコウ」は倒れてしまいました。 |
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市指定文化財 史跡 仲道の三番アコウ
平成三年十一月十三日指定
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石垣市「緑の戸籍簿」登録樹種
所有者:石垣市
樹種名:オオバアコウ(方言名アコー)
科名:クワ科
樹齢:推定200年~300年
石垣市
このアコウの木は、『おきなわの名木百選』にも選ばれ、八重山を代表する民謡「とぅばらーま」発祥の地、仲道道(ナカドーミツィ)にある樹高が約13mあるオオバアコウの老大木です。市主催の「とぅばらーま大会」旧暦8月13日:新暦9月)の前夜祭として「なかどぅ道ぬとぅばらーま祭」(同実行委員会主催)が、この木の下で行われます。
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仲道とは大字「登野城」の小字名です。昔、登野城村から真栄里村に通じる道を「仲道道」と呼んでいました。 |
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三番アコウと番号付けされていますが、かつては五番アコウまであったそうです。 |
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仲道道は、大川の氏族屋敷「宮良殿内」前を東西に走り、平得、真栄里へ通ずる道で、「なかどー原」を通るのでこの名称がつけられました。 |
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「とぅばらーま歌碑」
かつて「三番アコウ」の根元に建てられていた「とぅばらーま歌碑」は、この木の根が伸び、歌碑にかかってきたことから2006年10月に、公園内西側から東側に移動され今日に至っています。 |
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